12年前の2月27日、東名の海老名JCTが開通しました。

首都圏道路ネットワークの第一歩


東名の海老名JCT(画像:Google Earth)。

 2010(平成22)年の2月27日。東名高速道路と圏央道を接続する海老名JCTが開通しました。

 海老名JCTは現在、東名を利用して関東へ来た車が、都心部や一般道路を経由することなく、圏央道で首都圏各方面へ移動する拠点として、重要な役割を担っています。

 開通当時、この地域の圏央道はまだ影も形もなく、最も近い開通済み区間は八王子JCT以北。この日、海老名JCT〜海老名IC間の1.9kmが開通しましたが、圏央道としては完全に「離れ小島」状態で、実質的に海老名ICの連絡路のような存在でした。

 とはいえ、厚木市と海老名市は相模川によって分断された状態で、戸沢橋〜相模大橋のあいだ4km以上も橋が無いため、橋の周辺は交通が集中して深刻な渋滞が発生していました。その2つの橋のほぼ中間を走る東名の海老名市側に新たな出入口が設置されたことで、交通の分散が図られ、地域の渋滞緩和に寄与しました。

 開通から半年後の交通調査では、海老名ICの利用台数は1日平均約1.1万台で、厚木ICの利用台数は9%減少。相模大橋の渋滞は、利用者の約半数が「緩和された・やや緩和された」と実感しています。

 その後、圏央道は2013(平成25)年に海老名〜相模原愛川が、2015(平成27)年に海老名〜寒川北が開通。名実ともに、首都圏の広域道路ネットワークの中核を担っていくことになっていきます。