肌荒れや手荒れが気になるこの季節。同じように冬の乾燥は髪の毛や頭皮にもダメージを与えています。そこで今回は、ESSE読者の悩みに美容のプロがズバリ回答! 効果的な対策を教えてもらいました。

髪がパサついてぼさぼさです。どうにかならない?

毛髪でおおわれているため気づきにくいですが、冬は顔と同じように頭皮も乾燥しています。寒さによる血行不良やケア不足が続くと頭皮環境が悪化して、白髪、抜け毛など髪のエイジングが加速。もちろん外気の乾燥は、髪そのものにダメージを与えるから気をつけて。

●Q:冬はあまり汗をかかないから髪は毎日洗わなくていい?

A:汚れてなければ湯シャンだけでも。週1回はクレンズ剤を使って!

大人の頭皮はカラーリングなどの影響で乾燥しているもの。「冬は皮脂分泌が減るので、気にならなければ、お湯ですすぐだけの“湯シャン”でも。ただし、頭皮は汚れているので週1回はクレンズ剤を使用して」(美容エディター・伊熊奈美さん)

 

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●Q:静電気はどうしたら防げますか?

A:静電気の原因は乾燥。しっかり保湿を!

静電気は髪が傷む原因。「湿度が下がると静電気が起きやすくなるので、室内は加湿器で保湿を。とくに寝起きの髪は乾燥しています。ミストで濡らしてから、毛先にオイルを塗ると日中の静電気防止に」(伊熊さん)

●Q:シャンプー前にオイルで保湿をしてから洗うといいって本当?

A:洗ったあとに使った方が◎

美容用に加工された天然系のオイルは、頭皮や髪にもなじみ、パサつき乾燥を防ぐのでおすすめ。「せっかくのオイルを洗い流してしまうのはもったいないのでシャンプー後の使用がおすすめです」(伊熊さん)

 

食べられるくらいピュアな国産米生まれのライスオイルが、髪の内部まで浸透。しっとりと保湿してツヤ髪に。

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●Q:忙しく、すぐドライヤーができません。乾かすのは何分までなら許容範囲?

A:理想は30分以内! 速乾タオルでくるむのも手

「髪が濡れたままだと、表面のキューティクルが開いたままになり傷みの原因に。また、地肌に雑菌が繁殖するので30分〜1時間以内には乾かしましょう」(伊熊さん)。髪を速乾タオルでくるんでおくとドライヤーも時短に。

<ダメージを抑える髪の乾かし方>

1:髪と頭皮を保湿

頭皮に頭皮用エッセンス、髪の中間から毛先にヘアオイルなどをつけ、保湿する。

2:低温で後頭部の地肌を乾かす

ドライヤーは髪を傷めない低温で大風量のものを。まずは髪を持ち上げて後頭部を乾かす。

3:サイド→前髪と乾かす

サイド、トップと持ち上げながら乾かす。立ち上がりをつけると、ボリュームもアップ。

4:冷風を当てて仕上げる

6〜7割乾いたら、髪表面を上から下に冷風を当てて。キューティクルが整い、ツヤツヤに。

●Q:頭皮に赤みやかゆみが…。特別なケアが必要?

A:シャンプーを見直し、頭皮用保湿剤を使って

赤みやかゆみは、乾燥が進んでいる証拠。「健康的な頭皮は透明感があるため、毛根が透けて青白いもの。赤みやかゆみはわかりやすいレスキューサイン。頭皮も顔と同様、洗うケアと保湿を見直して」(伊熊さん)

乾燥して敏感になった頭皮を優しく洗浄。
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冬でもしっとり、きれいな美髪を保つためにも、毎日のお手入れが大切。プロのアドバイスを参考に、冬の乾燥に負けない健康な頭皮を手に入れましょう。