60代、若い頃と大きく変わった食生活。健康のためにやめたものとは
ものと同じように、食生活も年齢や生活スタイルに合わせて変化していくもの。現在60代、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんは、子どもが生まれてから、食事にも気をつけるようになったそう。今回は、現在の食生活について教えてもらいました。
子どもが生まれてから食生活が変化した
今回は、私の食生活についてお話しします。
39歳のときに子どもを産み、育児を開始してから、自分や娘の健康に気をつけるようになりました。さらに、持たない生活を追求する過程で、家の中と同様、体の中にも、ジャンクなものを入れたくないと思うようになり、結果的に、現在の私の食生活は若い頃と比べるとずいぶん変わりました。
●1.普通の食品からオーガニック食品へ
それまでは、普通のスーパーで食品を買っていましたが、出産後は、オーガニック食品のスーパーで食品を買うことが増えました。とはいえ、自然食品は高いので、10年間ぐらいは、夫の買ってくる食品(夫は自然食品とかそういうことはあまり気にしない人)を食べながら、自分や娘が消費するお茶、オートーミール、果物、おやつなどを中心に購入していました。
53歳になって、自分の収入を得るようになってからは、オーガニック食品の購入が増え、50代半ばに、オーガニック食品スーパーへ徒歩で行ける場所に引っ越してからは、自分で買うのはオーガニック食品だけです。
現在は2週間に1度、店から食品を届けてもらっています。
高くてもオーガニックを選ぶのは体によいからですが、この農法で作物をつくっている地元の生産者を、できるだけサポートしたいという気持ちもあります。
●2.白米から玄米へ
かつて私は、白いご飯が大好きでしたが、白米は玄米に比べると栄養が少ないので、50代半ばに、玄米に切り替えました。それまでもたまに玄米を食べていましたが、以後は、玄米しか食べないようにしたのです。
玄米は、前回の記事で紹介した圧力鍋で炊いています。
もともと米や穀物が好きなせいか、玄米を食べることにまったく抵抗はなく、最初から、おいしいと感じました。むしろ食べすぎてしまうので、現在は、1度に食べる量を控えめにしています。
いつも3合炊いて、容量130mlの、ベビーフード用のガラスのコンテナに入れて、1食分ずつ冷凍しています。
6年前に娘が家を出たので、現在、うちで日常的に玄米を食べるのは私だけです。
●3.砂糖をやめた
玄米を食べ始めた頃、それまで摂りすぎていた砂糖の摂取もやめました。甘い野菜(さつまいもやとうもろこしなど)や、果物は、普通に食べていますが、市販のお菓子は口にしません。
以前は、お菓子をつくるのが大好きで、クッキーや焼き菓子を焼いては、おやつに食べていて、一生この趣味を楽しみたいと思っていましたが、砂糖をやめてからは、お菓子づくりの趣味も手放しました。
和食では調味料に砂糖を使うことが多いのですが、私は、甘みをつけたいとき、手元にあれば、本みりんをほんのちょっぴり使うようにしています。甘いものを食べないでいると、甘みに敏感になるので、甘い味つけはさして必要ありません。
●4.カフェインをやめた
砂糖をやめた頃、カフェインもやめました。きっかけは、「ナチュラルハイジーン」という健康法に関する本を読んだことです。「ナチュラルハイジーン」は、自然に基づいた健康法で、体のためにいいもの(睡眠、運動、日光、ストレスマネジメントなど)は取り入れて、毒になるものは排除します。この本で、カフェインも避けるものの一つとしてあげられていました。
当時、紅茶をたくさん飲んでいて(コーヒーは数年前にやめていました)、自分はカフェイン中毒ではないかと思っていたのも、カフェインをやめた理由の一つです。
紅茶や緑茶を飲むのはやめ、今は、ハーブティ(ここ数年はネトルティー)、水、たまにオーツミルク(無糖)を飲んでいます。カフェインは薬にも入っているので、まったく摂取しないわけではありませんが、普段は口にしません。
●5.加工食品・ジャンクフードを避ける
加工食品やジャンクフードは、栄養があまりないわりには、化学調味料などがたくさん入っているので、こうした食品を摂るのも控えています。
ホールフード(まるごとの食べ物)を買って、自分で調理します。こうすると、たとえオーガニック食品でも、比較的安くあがります。私は料理にあまり興味がないので、野菜はただ切って、塩、胡椒、油、醤油、お酢をかけるぐらいです。
もともと凝った料理は好きではないので、シンプルな食事のほうが私には合っています。また、料理になにを使っているのか自分で把握したいため、外食はめったにしません。
とは言え、加工食品を全く食べないことは不可能なので、そこまで神経質には避けていません。調味料は、オーガニック食品の店で、体によさそうなものを買って使っていますし、時間がないときは、冷凍食品や、夫がつくったパスタなどを食べることもあります。
現在の食生活についてお伝えしました。若いときは、ジャンクなものを無頓着に食べたり、やせたいからと、不健康な食事をしたこともありましたが、現在は、健康第一です。食事中は、食事だけに集中し、よくかんで食べることも、心がけています。