飛行機とモノレールとスカイツリーが同時に撮れるスポットも。

3月12日に開通予定


開通を控え特別開放された多摩川スカイブリッジ(乗りものニュース編集部撮影)。

 川崎市の殿町再開発地区「キングスカイフロント」と羽田空港をむすび、多摩川の最下流部に新設される「多摩川スカイブリッジ」が、2022年3月12日(土)15時に開通します。それに先だち、きょう2月26日(土)に「川崎ディスカバーウォーク」の一環として、多摩川スカイブリッジが歩行者に特別開放されました。
 
 多摩川スカイブリッジは羽田空港周辺地域及び京浜臨海部の連携を強化し、「成長戦略拠点の形成を支えるインフラ」として、2017年に事業化し着工。開通後は新たな空港アクセスルートとなり、ボトルネックとなっている産業道路の大師橋の渋滞緩和にも期待がかかります。橋の延長は約675mで、事業費は約300億円です。

 きょう10時にゲート開放がはじまり、待機していた100人を超える参加者が、キングスカイフロント側から真新しい橋を歩いていきました。今回の特別開放は川崎市側のみで、多摩川を渡って空港周辺道路の環八通りと合流する手前で折り返す形になります。

 橋は羽田空港第3ターミナルのすぐ南側に接続。橋の頂上部から行く手を見下ろした真正面に、駐機する機体が間近に見え、その手前を東京モノレールが通過していきます。天気のいい日は視界のさらに奥に、東京スカイツリーを見ることができます。橋の東側は多摩川河口が広がり、東京湾方向からは飛行機がひっきりなしに着陸してきます。

 船舶の通過を考慮し、橋の桁高は大師橋よりも高く、アーチ状となっています。参加者は羽田空港や多摩川を新たな視点から俯瞰する風景に、盛んにカメラを向けていました。