映画『余命10年』より
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 小松菜奈と坂口健太郎が主演する映画『余命10年』(3月4日公開)より、幸せあふれるカップルショットが公開された。

 『余命10年』は小坂流加さんの同名小説を映画化したラブストーリー。不治の病で余命が10年であることを知った茉莉(小松)と、同窓会で再会した和人(坂口)が惹かれあうさまを、四季の移ろいと共に描く。監督は『ヤクザと家族 The Family』などの藤井道人。小松、坂口のほか山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、リリー・フランキー、松重豊らが共演する。

 バレンタインデーを記念して今回公開されたのは、茉莉(小松)と和人(坂口)の幸せあふれるスチール4枚。満開の桜のもとで笑顔がはじける一枚や、夏に手持ち花火を楽しむ姿、東京スカイツリーの展望台で撮った2ショット、冬に雪山デートを楽しむ2人の自撮りショットが披露された。

 劇中で小松と坂口が見せる、ありふれた毎日を楽しむ等身大の姿は約1年間の撮影を通じて徐々に作られており、その時間の中で被写体とカメラの距離にも変化があったという。撮影監督の今村圭佑は「最初の頃はドキュメンタリー風に撮りたいという気持ちもあったので、ちょっと離れたところから客観性を持って撮ろうとしていたんです。でも時間が経つにつれて、カメラが2人に近い方がこの作品に合っているのかなと。小松さんや坂口さんの気持ちが季節ごとに変わっていったように、2人に対する僕たちの距離感も変わっていったと感じています」と明かす。藤井監督も「季節の移り変わりによる暑さや寒さ、匂い、体温などと共に、それらが役者陣のお芝居にもたらすものをしっかり捉えたいという思いがありました」と語っている。(清水一)