5日、国会内で会見を行う社民党の福島党首。(撮影:徳永裕介)

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社会民主党の福島瑞穂党首は5日午後、国会内での定例記者会見を行った。北朝鮮が同日未明から相次いでミサイルを発射したことに関し、党として北朝鮮に強く抗議する姿勢を明確にし、同国に対する経済制裁に対して「やむを得ない」と一定の理解を示した。

 福島党首は、今回のミサイル発射が日朝平壌宣言と、6カ国協議の中での確認事項に違反していることを重要視。経済制裁の一環として、日本政府が新潟に来航した北朝鮮の貨客船・万景峰号の接岸禁止措置を取ったことに「人道的なこと以外についてはやむを得ない」との見方を明らかにした。制裁の適用範囲については、今後党内で議論するという。

 ただ、日本単独での制裁より、国際的な枠組みの中で実施したほうが効果的だとして、今回の問題を話し合うためにも北朝鮮はただちに6カ国協議に復帰するべきだと述べた。

 その上で、福島党首は「今回のミサイル発射は両国の国民にとっても、まったく益にならない。怒りを感じるとともに、両国の関係を極めて悪化させる。(北朝鮮の指導部は)何をやっているんだ、という思いでいっぱい」と語った。【了】

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