伊藤詩織さん(2019年撮影)

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ジャーナリストの伊藤詩織さん(32)への名誉毀損で賠償を命じる判決が出たことを受け、漫画家のはすみとしこさんは2021年11月30日、ブログなどで心境を明かした。

はすみさんは、裁判では、伊藤さんの主張に反論していたと報じられたが、ブログやインスタグラムでは、「判決を重く受け止めたい」としている。

代理人弁護士は「主張が認められなかったのは残念」

報道によると、この裁判で伊藤さんは、はすみさんが伊藤さんを思わせる女性や「枕営業大失敗」などと書かれたイラストをツイッターに投稿したことに対し、自身だと同定できるとして慰謝料など550万円と投稿の削除や謝罪を求めていた。これに対し、はすみさんは、伊藤さんが性被害を受けたとする元TBS記者の言い分を記載しただけだなどと反論していた。なお、はすみさんのツイッターアカウントは、11月30日夕現在で凍結されている。

東京地裁で30日にあった判決では、名誉毀損を認めて、はすみさんに88万円の支払いを命じた。また、伊藤さんは、はすみさんの投稿をリツイートした漫画家と医師の男性2人に対しても、責任を負うべきだと訴えていたが、判決では、それぞれ11万円の賠償を命じた。

はすみさんの代理人をしている弁護士は、「表現行為に関して主張が認められなかったのは残念です」とマスコミに話したことが報じられている。

「コメントは、判決文全てを読んでいないのでできない」

一方、はすみさんは11月30日、「一審判決が出たようです」のタイトルで、ブログなどを更新した。

そこでは、一部SNSや報道で判決の概要を把握したとして、判決について、こう書いた。

「判決に関するコメントは、判決文全てを読んでいないのでできませんが、判決を重く受け止めたいと思います」

そのうえで、「今後の色々はどうするかは考え中です」としている。

リツイートで賠償を命じられた2人に対しては、「私の巻き添えに遭ってしまった」として、「とても申し訳なく思っています」とした。そして、「この裁判で私を応援してくださった方、支援してくださった方に心より御礼申し上げます」とつづった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)