今から100年以上前に走っていた人が押して動かす鉄道が復活し、さくら市で21日に完成を祝う式典が開かれました。

喜連川人車鐵道。明治から大正時代にかけて現在のJR氏家駅前から喜連川地区までのおよそ8キロを結んでいました。

街の活性化につなげようと有志がかつて線路があった弥五郎坂の一角に再び線路を敷き、当時の車両を再現するというプロジェクトを今年6月にスタートさせました。

21日は計画チームのメンバーやさくら市の花塚隆志市長などが集まり、テープカットで完成を祝いました。 計画がスタートした当初に、車両と線路を試験的に作りその後、クラウドファンディングで300万円近い資金を集め本格的な復元を実現したということです。

車両や線路の製作を手掛けた足利大学2年生の来栖圭さんは、当時の図面を参考に寸法やデザインなど細かいところまでこだわりました。

喜連川人車鉄道は事前の申し込みをした場合に限り乗車体験ができるということです。