Hey! Say! JUMP、台本なしの2人きり本音トーク『いただきハイジャンプ』角山僚祐氏がSP企画を語る
●全国ネットにせざるを得ないほど有名な番組にしたい
アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのCDデビュー15年目突入を記念し、フジテレビの冠番組『いただきハイジャンプ』が13日(10:25〜11:50)に85分拡大特番「デビュー15年目突入記念SP」を、15日(23:00〜23:40)に全国ネットでの特番「全国ネットSP」を放送する。マイナビニュースでは、同番組の演出を担当するフジテレビ・角山僚祐氏へのインタビューを前後編でお届け。後編となる今回は、SNSで寄せられる声や、大きな反響があったという「地雷系女子コーディネート対決」の裏側、85分拡大特番の見どころを聞く。今後の展望に話が及ぶと、角山氏から「メンバーとは一蓮托生」という言葉が飛び出した。
――『いただきハイジャンプ』(以下『いたジャン』)といえば、「コトパ力」や「韻トロドン」、「プレゼンプレゼント」など、各企画のキャッチーなタイトルも印象的です。意識されていることはありますか。
「ゴチになります」(『ぐるナイ』/日本テレビ)や「ほぼ100円ショップ」(『はねるのトびら』/フジテレビ。「The・ダイタイソー」というパロディ店舗が登場)など、どれも名企画はタイトルが秀逸です。「コトパ力」に関しては、その頃漢字検定やあたりまえ語検定といった言葉系の企画が多かったので、ひとくくりにできるワードがないかなと考えていて。分かりやすく短い言葉で伝えるというゲームばかりだったので、飲食店の「コスパがいい」という表現のように、言葉にもコスパが存在するよなという発想から「コトパ力」というタイトルが生まれました。
――角山さんのワードセンスはご自身のTwitterでの番組PR投稿にも活きているように感じます。「おそらく明日の朝、この番組が世界で一番可愛いでしょう」(4月9日)という告知も話題になりました。
改めて振り返られるとめちゃくちゃ恥ずかしいですね(笑)。「土曜の朝にやっている」ということを伝えたかったんだと思います。土曜日の朝10時半ってまだ寝ている人も多いだろう時間で、「土曜の朝から面白いことをやっているんだぞ!」という思いを込めて、“朝”というワードを使ったんじゃないかな。『いたジャン』には、PRスポットが一切ないですし、関東ローカルなので地方によっては見られない方もいます。でもTwitterだとリアルタイムですべての人へ同時に最新の情報をお伝えできるので、これからも楽しみにしてくださっている方がワクワクするようなPRを投稿できればとは思っています。
――視聴者の方から寄せられるコメントもチェックされていますか。
「放送まで試験頑張れます」とか、「番組のおかげで仕事頑張れます」と言ってもらえるとすごく活力になります。自分のもとに寄せられるコメントには目を通していますし、放送中には、数が多いのですべて追いきれてはいませんがTwitterで感想をチェックしています。楽しんでくれているのが伝わってくるとうれしいです。
――インタビュー前編での「直接褒められることの少ない仕事」だというお言葉に驚いたのですが、Twitterでの感想も励みになっているんですね。
やっぱり褒められるとうれしいです(笑)。「かわいい」、「かっこいい」、「やばい」と盛り上がってくれるのもうれしいですし、企画についての具体的な感想や意見があればどんどん言ってもらえればと思っています。あとは「うちの地域でもやってください」というお願いを無限にいただくので、本当に申し訳ないなと。
――番組に携わっている方のSNSは、放送地域リクエストの的になってしまいがちだと思います。素朴な疑問なのですが、そういった思いはどこに伝えるのが正しいのでしょうか。
どこなんでしょうか。僕はあくまでも「ディレクター」という役割なので、当然、放送エリアを決められるわけではなく……。ただ、僕もプロデューサーたちと「早く全国ネットにしたいですね」と話しています。とにかく番組が有名になって、全国ネットにせざるを得ない状況にするしかないと思っています。僕はもう、そういったお声を頂くのは宿命だと思っていますので。
●メンバーの発注が細かった地雷系女子コーディネート対決
――最近放送された企画で反響が大きかったものはありますか。
マヂカルラブリーさんがゲストに来た「地雷系女子コーディネート対決」(10月9日放送)は大きな反響がありました。Twitterのトレンドに番組名だけでなく関連ワードも上がりました。
――メイクや衣装が本格的だと話題になっていました。どのような準備であの完成度が生まれたのでしょうか。
メンバーの、衣装や髪型への発注のディティールがかなり細かったんです。事前の打ち合わせでカタログのように何十種類かのコーディネートをこちらが用意して、それを見ながら「着るならどれがいいですか?」「この組み合わせはどうですか?」とヒアリングしながら進めていきました。「伊野尾さんはやっぱりツインテールですかね」「そうですね」と会話をしながらすり合わせていって、候補に挙がったものをいくつか用意したうえで最終的に当日その場で選んでもらって決まりました。
――番組側がある程度決めて、タレントさんは当日現場に行ってから企画について考えるものだと思っていました。タレントさんの意見をかなり取り入れているんですね。
gスポーツ企画は事前に打ち合わせて、一緒に決めていくことが多いです。料理系だったら食材を用意しないといけないですし、コーディネート対決もすべて事前に打ち合わせをしています。
――11月13日放送の「デビュー15年目突入記念SP」ではgスポーツ、デビュー15年目特別企画のスーパー銭トーク、クイズ韻トロドン、新曲「Sing-along」披露の4つの企画が85分に詰め込まれているとのことですが、見どころを教えていただけますでしょうか。
gスポーツは、スペシャル版として俳優の八嶋智人さんに来ていただきました。13年前に山田さん、知念さん、中島さん、有岡さんと共演した経験があって(『スクラップ・ティーチャー 教師再生』/日本テレビ)、撮影の合間に遊んだり、オフの日には買い物に行ったりと、メンバーと関係の深い方なんです。当時の裏話を聞きつつ、珠玉の3試合をお届けします。
見どころは、山田さんと知念さんの人見知り対決。楽屋で新人アシスタントと1対1になったとき、盛り上がる会話ができるかをモニタリングする企画なのですが、2人の人間性がすごく出ました。1対1で話すだけなのに、そんなに緊張する!? と驚くほどガチガチになって狼狽する2人にご注目ください。また、八嶋さんから「中島裕翔はスキップがすごく速い」という情報を頂いたことから「スキップの中島裕翔 VS 走る八嶋智人」の対決も。全力でスキップする中島さんが面白かったので、新鮮な姿を楽しんでいただけたら。
●ぶっつけ本番だから本音が飛び交った「スーパー銭トーク」
――続いて、36台のカメラを投入したというデビュー15年目スペシャル企画「スーパー銭トーク」も目玉といえそうです。
8人全員を温泉施設に閉じ込めてスタッフもADも誰もいない彼らだけの空間で「デビュー15年目、今だからこそメンバーに言える○○」というテーマを彼らに振る企画を行いました。メンバーへの「ありがとう」や「ずっと聞けなかったこと」について話す姿を、『いたジャン』に過去一番多くゲストに来てくださっているアンタッチャブル・柴田英嗣さんに別室で見守っていただきました。
言いたいことがある人は、直接メンバーに声をかけてサウナ室に呼び出し、2人きりで話してもらうというルール。思い思いにくつろいでいる中、「ちょっといい?」と声をかけてもらって呼び出す行動が、修学旅行の告白のようで面白くなったんじゃないかなと。1対1で話すのでめちゃくちゃ本音が出てきますし、「そんな風に思っていたんだ」と驚かされる思いもたくさん聞けて、もうすごかったです。本音を打ち明けすぎて少し険悪な空気になった場面も、ドキュメントとしてお届けしたいなと思っています(笑)。
――この企画を立ち上げようと思ったきっかけは。
グループのデビュー15年目記念となるスペシャルなので、何か特別な企画をやりたいと考え、メンバーから15年を振り返っての本音を引き出したいなと思いました。有岡さんがサウナが大好きということもあって、サウナ室って裸だし密室だし、本音が出やすい空間だなと思って、ロケ地をスーパー銭湯に。8人全員で話すとなると言い出しづらいこともあると思い、今回は1対1という形式にこだわりました。2人で話す声は他のメンバーも聞くことができるので、メンバーにもドキドキしてもらえるかなと。
――誰が誰に声をかけるかなどはある程度事前に決めていたんでしょうか。
事前にアンケートを取って「この順番でこの人がこう言いましょう」と段取りを決めると予定調和になってしまうと思ったので、メンバーには事前にテーマを伝えず、ぶっつけ本番でやってもらいました。誰が誰に何を言うかは、番組では一切タッチしていません。メンバーにその進め方を伝えると「テーマ次第ですね」「最初は皆恥ずかしがっちゃうんじゃないですか」と不安そうだったのですが、「メンバーのいいところ」というテーマを出したときに、伊野尾さんが有岡さんを呼び出して、一発目から7〜8分熱く話してくれたんです。「男気」を感じましたね。
そこから皆スイッチが入って、いい話もたくさん出てきて。最後には今後について全員で話してもらう場も設けて、2時間半撮影したので皆めちゃくちゃ疲れてましたけど、「この機会がないと言えないこともあったので、本当にありがたかったです」と感謝してくれました。
――その中で特に注目のシーンは。
一番は山田さんが誰かに言った、衝撃の告白です。山田さんよく言ったな、と。本当にこの機会がないと言えなかったんじゃないかなと思わされました。中島さんが山田さんに語った芝居人としての生き方や、薮さんと知念さんの海外旅行の話も聞き応えがありましたね。ちなみに、一番呼ばれる回数が多かったのは山田さんです。全部で「16告白」になりましたが、スペシャルには半分くらいしか入らないと思うので、今後のレギュラー放送にも入れていく予定です。
――最後の質問です。『いただきハイジャンプ』というタイトルは、番組開始当時「Hey! Say! JUMPが芸能界のいただきをめざす」という意味を込めてつけられたものですが、角山さんの今後の展望を教えてください。
いつまでも土曜の朝にとどまっていてはいけないと思うので、視聴率もそうですが、もっと話題になってゴールデンや23時台、せめて全国ネットの枠に移動して、よりたくさんの人に同時に見てもらうことが最初の目標です。
そして、番組と一緒にJUMPが国民的スターになれたらと思っています。そのためにさらに個性を輝かせて、より多くの人が8人全員の顔と名前を覚えられるような番組にしたい。メンバーとは一蓮托生。JUMPは本当にまっすぐでいい子たちなので、そこをもっと知ってもらいたいですね。年末年始にかけてロケの新企画も増やしていきたいと考えているので、楽しみにしていてください。
■角山僚祐
1985年生まれ、大阪府出身。09年に京都大学卒業後、フジテレビジョン入社。『爆笑レッドカーペット』や『爆笑レッドシアター』などバラエティ番組のADを経て、『さしこく〜サシで告白する勇気をあなたに〜』、『関ジャニ∞クロニクル』の演出を担当、2020年10月より『いただきハイジャンプ』演出を担当。2019年3月に開催された、フジテレビの社内コンペ「第4回企画プレゼン大会」では、『日本列島ローカルスクープ なんてニュースだ!もういいゼ!』で1位に輝いた。
アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのCDデビュー15年目突入を記念し、フジテレビの冠番組『いただきハイジャンプ』が13日(10:25〜11:50)に85分拡大特番「デビュー15年目突入記念SP」を、15日(23:00〜23:40)に全国ネットでの特番「全国ネットSP」を放送する。マイナビニュースでは、同番組の演出を担当するフジテレビ・角山僚祐氏へのインタビューを前後編でお届け。後編となる今回は、SNSで寄せられる声や、大きな反響があったという「地雷系女子コーディネート対決」の裏側、85分拡大特番の見どころを聞く。今後の展望に話が及ぶと、角山氏から「メンバーとは一蓮托生」という言葉が飛び出した。
――『いただきハイジャンプ』(以下『いたジャン』)といえば、「コトパ力」や「韻トロドン」、「プレゼンプレゼント」など、各企画のキャッチーなタイトルも印象的です。意識されていることはありますか。
「ゴチになります」(『ぐるナイ』/日本テレビ)や「ほぼ100円ショップ」(『はねるのトびら』/フジテレビ。「The・ダイタイソー」というパロディ店舗が登場)など、どれも名企画はタイトルが秀逸です。「コトパ力」に関しては、その頃漢字検定やあたりまえ語検定といった言葉系の企画が多かったので、ひとくくりにできるワードがないかなと考えていて。分かりやすく短い言葉で伝えるというゲームばかりだったので、飲食店の「コスパがいい」という表現のように、言葉にもコスパが存在するよなという発想から「コトパ力」というタイトルが生まれました。
――角山さんのワードセンスはご自身のTwitterでの番組PR投稿にも活きているように感じます。「おそらく明日の朝、この番組が世界で一番可愛いでしょう」(4月9日)という告知も話題になりました。
改めて振り返られるとめちゃくちゃ恥ずかしいですね(笑)。「土曜の朝にやっている」ということを伝えたかったんだと思います。土曜日の朝10時半ってまだ寝ている人も多いだろう時間で、「土曜の朝から面白いことをやっているんだぞ!」という思いを込めて、“朝”というワードを使ったんじゃないかな。『いたジャン』には、PRスポットが一切ないですし、関東ローカルなので地方によっては見られない方もいます。でもTwitterだとリアルタイムですべての人へ同時に最新の情報をお伝えできるので、これからも楽しみにしてくださっている方がワクワクするようなPRを投稿できればとは思っています。
――視聴者の方から寄せられるコメントもチェックされていますか。
「放送まで試験頑張れます」とか、「番組のおかげで仕事頑張れます」と言ってもらえるとすごく活力になります。自分のもとに寄せられるコメントには目を通していますし、放送中には、数が多いのですべて追いきれてはいませんがTwitterで感想をチェックしています。楽しんでくれているのが伝わってくるとうれしいです。
――インタビュー前編での「直接褒められることの少ない仕事」だというお言葉に驚いたのですが、Twitterでの感想も励みになっているんですね。
やっぱり褒められるとうれしいです(笑)。「かわいい」、「かっこいい」、「やばい」と盛り上がってくれるのもうれしいですし、企画についての具体的な感想や意見があればどんどん言ってもらえればと思っています。あとは「うちの地域でもやってください」というお願いを無限にいただくので、本当に申し訳ないなと。
――番組に携わっている方のSNSは、放送地域リクエストの的になってしまいがちだと思います。素朴な疑問なのですが、そういった思いはどこに伝えるのが正しいのでしょうか。
どこなんでしょうか。僕はあくまでも「ディレクター」という役割なので、当然、放送エリアを決められるわけではなく……。ただ、僕もプロデューサーたちと「早く全国ネットにしたいですね」と話しています。とにかく番組が有名になって、全国ネットにせざるを得ない状況にするしかないと思っています。僕はもう、そういったお声を頂くのは宿命だと思っていますので。
●メンバーの発注が細かった地雷系女子コーディネート対決
――最近放送された企画で反響が大きかったものはありますか。
マヂカルラブリーさんがゲストに来た「地雷系女子コーディネート対決」(10月9日放送)は大きな反響がありました。Twitterのトレンドに番組名だけでなく関連ワードも上がりました。
――メイクや衣装が本格的だと話題になっていました。どのような準備であの完成度が生まれたのでしょうか。
メンバーの、衣装や髪型への発注のディティールがかなり細かったんです。事前の打ち合わせでカタログのように何十種類かのコーディネートをこちらが用意して、それを見ながら「着るならどれがいいですか?」「この組み合わせはどうですか?」とヒアリングしながら進めていきました。「伊野尾さんはやっぱりツインテールですかね」「そうですね」と会話をしながらすり合わせていって、候補に挙がったものをいくつか用意したうえで最終的に当日その場で選んでもらって決まりました。
――番組側がある程度決めて、タレントさんは当日現場に行ってから企画について考えるものだと思っていました。タレントさんの意見をかなり取り入れているんですね。
gスポーツ企画は事前に打ち合わせて、一緒に決めていくことが多いです。料理系だったら食材を用意しないといけないですし、コーディネート対決もすべて事前に打ち合わせをしています。
――11月13日放送の「デビュー15年目突入記念SP」ではgスポーツ、デビュー15年目特別企画のスーパー銭トーク、クイズ韻トロドン、新曲「Sing-along」披露の4つの企画が85分に詰め込まれているとのことですが、見どころを教えていただけますでしょうか。
gスポーツは、スペシャル版として俳優の八嶋智人さんに来ていただきました。13年前に山田さん、知念さん、中島さん、有岡さんと共演した経験があって(『スクラップ・ティーチャー 教師再生』/日本テレビ)、撮影の合間に遊んだり、オフの日には買い物に行ったりと、メンバーと関係の深い方なんです。当時の裏話を聞きつつ、珠玉の3試合をお届けします。
見どころは、山田さんと知念さんの人見知り対決。楽屋で新人アシスタントと1対1になったとき、盛り上がる会話ができるかをモニタリングする企画なのですが、2人の人間性がすごく出ました。1対1で話すだけなのに、そんなに緊張する!? と驚くほどガチガチになって狼狽する2人にご注目ください。また、八嶋さんから「中島裕翔はスキップがすごく速い」という情報を頂いたことから「スキップの中島裕翔 VS 走る八嶋智人」の対決も。全力でスキップする中島さんが面白かったので、新鮮な姿を楽しんでいただけたら。
●ぶっつけ本番だから本音が飛び交った「スーパー銭トーク」
――続いて、36台のカメラを投入したというデビュー15年目スペシャル企画「スーパー銭トーク」も目玉といえそうです。
8人全員を温泉施設に閉じ込めてスタッフもADも誰もいない彼らだけの空間で「デビュー15年目、今だからこそメンバーに言える○○」というテーマを彼らに振る企画を行いました。メンバーへの「ありがとう」や「ずっと聞けなかったこと」について話す姿を、『いたジャン』に過去一番多くゲストに来てくださっているアンタッチャブル・柴田英嗣さんに別室で見守っていただきました。
言いたいことがある人は、直接メンバーに声をかけてサウナ室に呼び出し、2人きりで話してもらうというルール。思い思いにくつろいでいる中、「ちょっといい?」と声をかけてもらって呼び出す行動が、修学旅行の告白のようで面白くなったんじゃないかなと。1対1で話すのでめちゃくちゃ本音が出てきますし、「そんな風に思っていたんだ」と驚かされる思いもたくさん聞けて、もうすごかったです。本音を打ち明けすぎて少し険悪な空気になった場面も、ドキュメントとしてお届けしたいなと思っています(笑)。
――この企画を立ち上げようと思ったきっかけは。
グループのデビュー15年目記念となるスペシャルなので、何か特別な企画をやりたいと考え、メンバーから15年を振り返っての本音を引き出したいなと思いました。有岡さんがサウナが大好きということもあって、サウナ室って裸だし密室だし、本音が出やすい空間だなと思って、ロケ地をスーパー銭湯に。8人全員で話すとなると言い出しづらいこともあると思い、今回は1対1という形式にこだわりました。2人で話す声は他のメンバーも聞くことができるので、メンバーにもドキドキしてもらえるかなと。
――誰が誰に声をかけるかなどはある程度事前に決めていたんでしょうか。
事前にアンケートを取って「この順番でこの人がこう言いましょう」と段取りを決めると予定調和になってしまうと思ったので、メンバーには事前にテーマを伝えず、ぶっつけ本番でやってもらいました。誰が誰に何を言うかは、番組では一切タッチしていません。メンバーにその進め方を伝えると「テーマ次第ですね」「最初は皆恥ずかしがっちゃうんじゃないですか」と不安そうだったのですが、「メンバーのいいところ」というテーマを出したときに、伊野尾さんが有岡さんを呼び出して、一発目から7〜8分熱く話してくれたんです。「男気」を感じましたね。
そこから皆スイッチが入って、いい話もたくさん出てきて。最後には今後について全員で話してもらう場も設けて、2時間半撮影したので皆めちゃくちゃ疲れてましたけど、「この機会がないと言えないこともあったので、本当にありがたかったです」と感謝してくれました。
――その中で特に注目のシーンは。
一番は山田さんが誰かに言った、衝撃の告白です。山田さんよく言ったな、と。本当にこの機会がないと言えなかったんじゃないかなと思わされました。中島さんが山田さんに語った芝居人としての生き方や、薮さんと知念さんの海外旅行の話も聞き応えがありましたね。ちなみに、一番呼ばれる回数が多かったのは山田さんです。全部で「16告白」になりましたが、スペシャルには半分くらいしか入らないと思うので、今後のレギュラー放送にも入れていく予定です。
――最後の質問です。『いただきハイジャンプ』というタイトルは、番組開始当時「Hey! Say! JUMPが芸能界のいただきをめざす」という意味を込めてつけられたものですが、角山さんの今後の展望を教えてください。
いつまでも土曜の朝にとどまっていてはいけないと思うので、視聴率もそうですが、もっと話題になってゴールデンや23時台、せめて全国ネットの枠に移動して、よりたくさんの人に同時に見てもらうことが最初の目標です。
そして、番組と一緒にJUMPが国民的スターになれたらと思っています。そのためにさらに個性を輝かせて、より多くの人が8人全員の顔と名前を覚えられるような番組にしたい。メンバーとは一蓮托生。JUMPは本当にまっすぐでいい子たちなので、そこをもっと知ってもらいたいですね。年末年始にかけてロケの新企画も増やしていきたいと考えているので、楽しみにしていてください。
■角山僚祐
1985年生まれ、大阪府出身。09年に京都大学卒業後、フジテレビジョン入社。『爆笑レッドカーペット』や『爆笑レッドシアター』などバラエティ番組のADを経て、『さしこく〜サシで告白する勇気をあなたに〜』、『関ジャニ∞クロニクル』の演出を担当、2020年10月より『いただきハイジャンプ』演出を担当。2019年3月に開催された、フジテレビの社内コンペ「第4回企画プレゼン大会」では、『日本列島ローカルスクープ なんてニュースだ!もういいゼ!』で1位に輝いた。