アニメや漫画、ゲームといったコンテンツは日本のソフトパワーの1つとして認識されており、中国を含め海外でも人気がある。しかし、近年はスマホゲームが普及し、ゲーム産業の勢力図には大きな変化が起きている。(イメージ写真提供:123RF)

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 アニメや漫画、ゲームといったコンテンツは日本のソフトパワーの1つとして認識されており、中国を含め海外でも人気がある。しかし、近年はスマホゲームが普及し、ゲーム産業の勢力図には大きな変化が起きている。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本のゲームは「高額すぎる」と批判する記事を掲載し、日本のゲーム産業はこのままでは「坂を転がり落ちる可能性がある」と警鐘を鳴らす記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は最近、日本の家庭用ゲーム機向けに発売されたあるゲームをプレーしたそうだが、「価格と面白さ」があまりにかけ離れていると感じたそうだ。最近は無料で入手でき、ある程度は無料で楽しめるスマホゲームが普及したためか、ユーザーの家庭用ゲーム機に求める面白さのハードルがどんどん高くなっている一面はあるだろう。

 続けて、日本は先進国であり、人件費も高いため、ゲームの開発コストが高くなるのは理解できるとしながらも、それでも日本のゲームは「近年、明らかにレベルが低下しており、進歩し続ける世界の流れからも取り残されている」と主張。

 それにもかかわらず、日本のゲームがいまだに「高額」なのは、日本のゲームがガラパゴス化しているためではないかと主張し、日本国内ではゲーム会社に「日本国内では高くても売れる」というおごりがあり、一度高い価格で定着すると、疑問を持つ人はなく値上げする一方だったと問題視している。そして、価格が多少高くても購入する日本のユーザーが「ゲームの高額化」を助長したとの見方を示した。

 日本国内ではそれで通用したとしても、海外でも展開しようとしたら話は別だ。記事は、日本のゲーム業界は日本国内の消費者に頼って楽をしてきたため、そのつけが回って世界の舞台で活躍する場をだんだん失ってきたと分析。日本のゲーム産業はあまりに日本人ユーザーに依存しすぎていて、世界で爆発的に売れるゲームや流行するゲームを作れずにいるとし、これはまさに「携帯電話のガラパゴス化」と同じだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)