CBS MarketWatchによると、英石油大手のBPは8日、今年3月に米アラスカ州で発生した原油流出事故について、米連邦大陪審から召喚状を受けたことを明らかにした。同事故では、アラスカ州ノース・スロープにあるパイプラインが一部腐食して穴ができた結果、20万1000−26万7000ガロンの原油が流出したとされ、1989年に起きた3万8850ガロンの原油流出事故を抜き、ノース・スロープでは最大規模の流出事故となっていた。

  英経済紙フィナンシャル・タイムズによると、BPアラスカのスティーブ・マーシャル社長は、従業員に向けた電子メールの中で、大陪審の調査結果によっては、同社が起訴される可能性を示唆したとしている。

  BPは、2005年3月に米テキサス州製油所で爆発が発生し、従業員15人が死亡した事故で、安全管理上の不備があったとして、2130万ドル(約24億3000万円)の制裁金を科されている。【了】