暑い時期にお弁当を持ち運ぶときの注意点。果物は別の容器に
気温や湿度がぐんぐん上がる梅雨の季節は、食中毒のリスクも上昇。傷まず安心して、おいしく食べられるお弁当をつめ方や、持ち運ぶときの注意ポイントを、専門家に教えてもらいました!
余計な水分が多いと、菌が増殖する原因に。水蒸気がついたり、おかずの汁気がほかのおかずやご飯に移ったりしないようにつめるのがポイントです。
ご飯とおかず、おかずとおかずは仕切る
ご飯におかずの水気が移ると、傷みの原因に。付属の仕切りや、ポリ製バランなどを使って必ず仕切って。おかずも、おかずごとにカップなどに入れ、汁気が混ざらないようにしましょう。
果物を持っていく場合は、バナナやミカンなどを丸ごと持っていくのがベスト。食べやすくカットした果物は、別の容器に入れて汁気が混ざらないようにして。
暑い時期は、お弁当の持ち運びや保管の仕方にも注意が必要。お弁当の温度が上がらないよう工夫して、なるべく早く食べるようにしましょう。
持ち運ぶときは、お弁当を保冷剤とともに保冷バッグに入れて。可能な限り、暑い場所に置きっぱなしにせず、涼しい場所で保管し、お弁当の温度が上がるのを防ぎます。
食中毒の原因となる菌は時間とともに増え、8時間後ぐらいにピークに。お弁当は長くおきすぎないようにし、つくってから3〜4時間後を目安に食べきりましょう。
・前日のつくり置き弁当OK? NG? ⇒ OK!
消毒した道具でよく加熱してつくり、冷蔵庫保存したものなら、前日つくったものを朝そのままつめるだけでもOK(水分が出やすいゆで物やあえ物は前日のものでも避けた方が安心)。つめるときや持ち運びなどの注意点も守って。
・スープ弁当OK? NG? ⇒ OK!
具材をしっかり加熱し、あつあつのまま持っていけるスープジャーに入れたお弁当なら、菌が増殖しやすい37℃前後まで温度が下がらないので、食中毒のリスクは低いと言えます。夏でももちろん、問題なく持っていけます。
<撮影/合田和弘 調理/あまこようこ 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
日本防菌防黴学会女性研究者の会代表、女子栄養大学大学院元教授、獣医学博士。専門は食中毒、衛生学などで、テレビや雑誌などにも多く出演。共著『食品の安全性
』(朝倉書店刊)ほか多数。
傷みにくいお弁当のつめ方
余計な水分が多いと、菌が増殖する原因に。水蒸気がついたり、おかずの汁気がほかのおかずやご飯に移ったりしないようにつめるのがポイントです。
●ご飯とおかず、おかずとおかずは仕切る
ご飯とおかず、おかずとおかずは仕切る
ご飯におかずの水気が移ると、傷みの原因に。付属の仕切りや、ポリ製バランなどを使って必ず仕切って。おかずも、おかずごとにカップなどに入れ、汁気が混ざらないようにしましょう。
●果物は別の容器に入れる
果物を持っていく場合は、バナナやミカンなどを丸ごと持っていくのがベスト。食べやすくカットした果物は、別の容器に入れて汁気が混ざらないようにして。
傷みにくいお弁当の持ち運び方、保管の仕方
暑い時期は、お弁当の持ち運びや保管の仕方にも注意が必要。お弁当の温度が上がらないよう工夫して、なるべく早く食べるようにしましょう。
●保冷剤をつけ、保冷バッグなどに入れる
持ち運ぶときは、お弁当を保冷剤とともに保冷バッグに入れて。可能な限り、暑い場所に置きっぱなしにせず、涼しい場所で保管し、お弁当の温度が上がるのを防ぎます。
●つくってから3〜4時間以内に食べきる
食中毒の原因となる菌は時間とともに増え、8時間後ぐらいにピークに。お弁当は長くおきすぎないようにし、つくってから3〜4時間後を目安に食べきりましょう。
●梅雨どきこんなお弁当はOK?NG?
・前日のつくり置き弁当OK? NG? ⇒ OK!
消毒した道具でよく加熱してつくり、冷蔵庫保存したものなら、前日つくったものを朝そのままつめるだけでもOK(水分が出やすいゆで物やあえ物は前日のものでも避けた方が安心)。つめるときや持ち運びなどの注意点も守って。
・スープ弁当OK? NG? ⇒ OK!
具材をしっかり加熱し、あつあつのまま持っていけるスープジャーに入れたお弁当なら、菌が増殖しやすい37℃前後まで温度が下がらないので、食中毒のリスクは低いと言えます。夏でももちろん、問題なく持っていけます。
<撮影/合田和弘 調理/あまこようこ 取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【上田成子さん】
日本防菌防黴学会女性研究者の会代表、女子栄養大学大学院元教授、獣医学博士。専門は食中毒、衛生学などで、テレビや雑誌などにも多く出演。共著『食品の安全性
』(朝倉書店刊)ほか多数。