地震や台風、土砂災害などへの備えは万全ですか? 3.11や9月の防災の日に見直しをするという人も多いかもしれませんが、災害は時と場所を選ばないもの。日頃からできることを進めていきましょう。
今回はお片づけやものに詳しいプロ・整理収納アドバイザーの加藤ちえさんに、常備しておくといい防災アイテムや収納のコツを伺いました。


ものが多いキッチンはとくに危険

最低限用意しておきたい!整理収納のプロがすすめる防災アイテムは



常日頃から真っ先に準備しておきたいものNo.1は、ランタン。
「寝ている間に災害が起きて停電になっても、枕元に灯りがあれば安心できます」


電池式のランタンは使いながら備えられる

加藤さんは電池式のLEDランタンを寝室の収納スペースに備えています。
「GENTOSのランタン(写真左)は防水で、フックでも吊るせるのがポイント。広く照らして家族の灯りとして使えます」

電池式はいざというとき電池ぎれになったり、使っている途中で消えてしまうことも。
「念のため充電式のライトも持っています。ピオマ ここだよライトS(写真右)は、地震(震度4相当以上)の揺れや停電を検知すると自動的に点灯するので便利。大きなランタンを探すまでの灯りの確保にいいし、もちろんこのまま携帯灯にもなる! 消灯後もしばらく点灯するので、足元灯として日常使いしながら、いざというときのために常に充電しています」

●ゴミや汚物処理に役立つ防臭袋を用意



断水するとトイレが使えず、洗濯もできないため、いろいろなにおいが気になってきますよね。自宅避難はもちろん、集団避難生活でもとくに気を配りたいポイントです。
加藤さんは、防臭効果の高いビニール袋を多めにストックしているそうです。


「私が使っているのはBOSの防臭袋。汚物を入れてもまったくにおわないのがすごいです。さまざまな用途に使えるSSサイズの白い袋と、非常用トイレセットを用意しています」

BOSの防臭袋は防災に限らず、日常生活でも活躍。
「赤ちゃんのおむつ、ペットのお散歩、生ゴミの一時保管などに使えるので、たくさんストックしておいても無駄になりにくいですよ」

●ワイングラスはクッションに挟んで寝かせる収納



そのほか加藤さんは、整理収納のテクニックでも防災を強く意識。

「ものが多いキッチンは、地震を想定して収納方法を考えておくほうがいいですね。たとえばワイングラスは立てて収納すると危ないので、わが家では横に寝かせてボックスに収納しています」


「すき間ができると動いて傷つくので、市販のクッションシートの上と下に交互にグラスを置くと優しく固定できますよ。私はダイソーのシートを使っています」

アパート、マンション、一軒家。どこに住んでいても災害への備えは必須です。皆さんもぜひ参考にしてみてください。

<取材・文/佐藤望美>

●教えてくれた人
【加藤ちえさん】



整理収納アドバイザー。転勤族の夫と多数の引っ越しを経験し、収納に目覚め整理収納アドバイザー1級を取得。現在は15坪3LDK、3階建て狭小住宅に暮らし、「今! 使っている大切なモノを選ぶ幸せな整理」を実践している。自宅セミナーを行う整理収納サロン、パン教室を主催するほか、テレビ出演、整理収納アドバイザー2級認定講座の講師としても活動。ブログ「パンのコト…整理収納のコト…
」ではすぐ真似できるコツや考え方などを日々更新中。