新型コロナウイルスによる1度目の緊急事態宣言から1年以上経ちました。その間、学校の休校や大型施設の休館、在宅ワークの増加、外出自粛や外食の機会減など、私たちの想像を超える事態に直面。

それまで“当たり前”と思っていたライフスタイルが大きく変わった現在、どんなものが必要になり、どのようにステイホームを過ごしてきたのか、ESSE読者354人に調査。みんなが「新型コロナの影響で買って/契約してよかったもの」をご紹介します。


在宅時間が増えたことでみんなが買って/契約してよかったものは?

新型コロナ禍で購入&契約してもらってよかったものは?354人に調査



ESSE読者345人「に新型コロナの影響で思わず買ったもの/契約したものはありますか?」と聞いたところ、約半数の167人が「ある」と回答。1位から5位までは以下のとおり。

<新型コロナの影響で買って/契約してよかったもの>
1位 動画配信サービス 60人
2位 ニンテンドースイッチ 34人
3位 調理家電 14人
4位 アウトドア関連 13人
5位 PCなどのデスクまわり 5人


それぞれ、契約や購入した理由を読者コメントからご紹介します。

●1位:新規加入者多数!動画配信サービスがぐっと身近に




昨年の緊急事態宣言発令による休校や映画館などの休館がきっかけで、「子どもが退屈していて」「自宅で映画を見たくて」と動画配信サービスの人気が一気に加速。すでに加入中の人は「もっと韓国ドラマを見たくてNetflixも契約」というように家族の好みに合わせて複数契約するなど、さらなる充実に積極的です。

「Amazon Prime VideoとU‐NEXT。自宅で映画などを見られるように入会しました」(東京都・31歳・アルバイト)

「もともとHuluとAmazon primeに加入しているのですが、おうち時間が増えたので子どもが希望しているディズニープラスと海外ドラマが豊富なNetflixにも加入しました」(茨木県・29歳・会社員)

「野球観戦に行けない代わりにDAZN(ダゾーン)を契約し、それを見るためにテレビを新しく買った」(東京都・37歳・アルバイト)

動画サービスのほかにも、楽天マガジンやAmazon Primeの書籍読み放題サービス、音楽配信のSpotify PremiumやAmazon Musicなどの有料プランのサブスク(定額・月額契約)を始めるきっかけになったという声も目立ちました。

●2位:家族みんなで楽しめる「ニンテンドースイッチ」が大人気




テレビゲームの中で圧倒的に人気だったのが「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」。昨年3月の休校期間中に発売された『あつまれ どうぶつの森』は、無人島開発のおもしろさとほのぼのとした癒やし効果もあり大ヒット。

またNintendo Switch Online(ニンテンドースイッチオンライン)に加入すると、オンラインプレイが可能のため、休校中に友達と遊ぶ方法のひとつに。家にいながら、友人と一緒に気軽に遊べるというのがコロナ渦にフィットしたようです。

「テレビゲームを子どもに与えることをずっと避けていましたが、どこにも行けずの生活が続いたのでニンテンドースイッチを購入。オンラインサービスに加入し、遠くに住んでいる従兄弟たちと『あつまれ どうぶつの森』や『マリオカート』などで、離れていても一緒に遊んでいます。買ってよかった」(兵庫県・44歳・会社員)


「昨年11月末にNintendo Switch Customizeの抽選販売に当選し購入。カスタマイズでコントローラー部分のJoy‐Conは好きな色を選択できるので愛着が湧きます。
夫の体重増加と私の産後太り解消にと『リングフィットアドベンチャー』を始めて半年になりますが、毎日続けているとお腹も少し引き締まったような!? とても楽しいです」(和歌山県・32歳・主婦)

ニンテンドースイッチをすでに持っていた人は、家族分の本体やコントローラーを追加購入したり『スーパー マリオパーティ』『桃太郎電鉄〜昭和 平成 令和も定番!』など家族で遊べるソフトを購入したりと、ステイホームの盛り上げ役に!

●3位:調理家電で“おうちごはん”をもっと楽しく!



コロナ禍では外食の機会が減ったため、自炊や家飲みがメインに。そこで、便利な調理家電を新たに購入し、“おうちごはん”のグレードアップを目指す人が増えたようです。


「在宅ワークになり自宅でのティータイムを楽しみたく、ケトルを『バルミューダ 電気ケトル ザ・ポット』に買い替えました。ケトルにしてはちょっとお高めで奮発したのですが、毎日使うものがお気に入りだと気分が全然違うことに気づき大満足」(東京都・32歳・会社員)


「家飲みでもハイボールを楽しみたくて、炭酸水メーカー『ドリンクメイト』を昨年7月に購入。10月には自炊の助けにと電気圧力鍋『ワンダーシェフ』を続けて購入。放ったらかしで料理ができるので、毎日重宝しています」(東京都・30歳・会社員)

ほかにも「LEDのちいさめ野菜育成器」「ヨーグルトメーカー」「卓上フライヤー」「ホームベーカリー」「煙のでないホットプレート」などが挙がっています。

●4位:密を避けて遊べる!アウトドアに開眼



遊園地や水族館といった大型施設の休園に代わって、キャンプや公園でのピクニックなどアウトドア遊びがレジャーの中心に。またベランピングやハンモック、BBQなど自宅でもキャンプ道具が活躍中です。


「キャンプへは昨年は5回、今年は3回行き、それ以外でもおうちキャンプやBBQを楽しんでいます。子どもたちは自然の中でご飯を食べることや遊ぶこと、寝ることをとても楽しみ、たくさん日光浴ができてぐんぐん成長。知らない子ともいつの間にか友達になっていたりと、キャンプでとてもよい経験ができていると思います」(青森県・31歳・会社員)


「9歳を筆頭に5人の子どもがいるため、みんなで遊べて、持ち運びがしやすいアウトドアグッズを買いました。スラックライン(写真左)は、年齢に合わせて各自遊び方を考えて楽しんでいます。ハンモックは耐荷重200kgもあるので、リビングで子どもが一緒に横になったり、1歳児のお昼寝布団代わりにと、外だけでなく家の中でも使っています」(兵庫県・37歳・主婦)


「コロナ禍でいろいろ制限がある中でも自由に旅を楽しみたい! という想いから、ハイエース型のキャンピングカー『セドナ』を購入。リビングのような装備、天井一面のウッドとアイアンの組み合わせといったおしゃれなデザインが決め手です。自分たちでも使いつつ、キャンピングカーレンタル事業を始める予定」(福島県・35歳・アルバイト)

●5位:在宅ワークの増加でPC環境やデスク回りを充実



新型コロナ以降に急増した在宅ワーク。感染リスク減や通勤時間の短縮など助かることも多々ありますが、自宅の仕事環境を整えなければならなくなり、意外な出費も発生!


「在宅勤務に必要なデスク、PCモニター、キーボード、デスクライト、イスを購入し、約10万円かかりました。どれも欲しいと思うものは在庫切れが多く、長く使うものだけに妥協もできず…。イスはオフィスチェアを探しましたが品切れや納期未定が多く、同時期に購入したダイニング用のものを使っています」(愛知県・36歳・主婦)


「自宅でZOOMを利用する機会が増えたため、リングライトとカメラをそろえました。また在宅ワークが続く夫に、イス用座布団や腰あてクッションも購入」(東京都・50歳・自営業)

ステイホーム中に購入や契約したものは、これからのライフスタイルや価値観の変化にもつながるものばかり。昨年なにを買ったか、どんなサービスを契約したかを振り返ってみるだけでも、家庭での新しい買い物軸や時間の使い方が見えてきそうですね。

<取材・文/磯 由利子>