梅雨の時期の洗濯は、なかなか乾かなかったり、嫌なにおいが残ったりして、ストレスがたまりがち。
洗濯のプロ・洗濯ブラザーズの皆さんに、効率のよい正しい洗い方、干し方を教わりました。


正しい洗濯法(写真はイメージです)

思い込みや設定を見直して!もうにおわせない洗い方




洗濯機におまかせ! の前に洗濯機の設定や使い方の見直しを。効率のよい正しい洗い方で汚れをしっかり落として!

●洗濯機の設定を梅雨どき仕様にチェンジ!



洗濯機の初期設定は、水量が少なめ。手動で水量を変えて、たっぷりの水で洗うことが、汚れやにおいを残さずすっきり洗うためのポイント! ドラム式の場合は洗う時間も長くして、すすぎは注水で。

メーカーの標準的な設定

<タテ型>
洗い 8〜10分
すすぎ 節水モード2回
脱水 7分

<ドラム式>
洗い 8〜10分
すすぎ 節水モード2回
脱水 8分


梅雨どきのおすすめ設定(普段着洗い)

<タテ型>
洗い 8〜10分
すすぎ 水量多め2回
脱水 3〜5分

<ドラム式>
洗い 20分
すすぎ 注水2回
脱水 3分


●残り湯は使わず洗濯物は洗濯槽の6割に



お風呂の残り湯は雑菌でいっぱい。また、洗濯物を一度につめ込みすぎるとキレイに洗えないので、洗濯槽の6割までにとどめて。すすぎ残しを防ぐために洗剤の適量も守りましょう。

□残り湯は使わない
□洗剤は適量を守る
□洗濯物は洗濯槽の6割まで

・タオルは水につけてから洗うと◎

洗濯機の水量は洗濯物の重さで決まるため、かさの割に軽いタオルは、水量がたりず汚れが残ることが。先に水を含ませて洗濯機に入れると、きれいに洗えます。

梅雨どきでも5時間で乾かす!干し方



生乾き臭の原因とされるモラクセラ菌を増やさないためには、5時間以内に乾かすのがポイント。とにかく早く乾かすための、部屋干しのコツを押さえて!

●湿度が低く天井に近い所で裏返し干しがベスト




湿気は下にたまるので、できるだけ天井に近い高い場所で干しましょう。また、乾きにくい縫い目やポケットなどが外側にくるよう、裏返して干すのがおすすめ。

<POINT>こぶしひとつ分あけて干す

洗濯物と洗濯物の間がくっついていると、なかなか乾きません。間を風が抜けるよう、こぶし1個分以上離すようにして。

<POINT>エアコンorサーキュレーターで風を送って

サーキュレーターや扇風機などで風を送り、湿気を逃がして。乾きにくい厚手のものや、湿気がたまる下の方に風を当てるのがコツ。

<POINT>パーカのフードはピンチで留めて

乾きにくいパーカなどは、ハンガーをもう1つ使い、フード部分をピンチで留めて広げるようにすると、早く乾きます。

<POINT>除湿器を使えばさらに効率アップ

梅雨どきの部屋干しは、除湿機を使うと格段に効率アップ。狭い部屋に洗濯物を干し、除湿機をかけるとあっという間に乾燥!

教えて!こんな汚れどうしたらいいの?



なかなか落ちないガンコな汚れやにおいを落とす、驚きのテクを教えてもらいました!

●食べこぼし→プレウォッシュでつけおきいらず




食べこぼしは、プレウォッシュ液(スプレーボトルに弱アルカリ性洗剤と水道水を1:1の割合で入れ、軽くふり混ぜれば完成)を吹きかけてブラシなどで軽くたたき、約10分おいてからいつもどおり洗濯すればきれいに。つけおきの必要はなし。

※プレウォッシュ液は1週間以内に使いきりましょう。

●しみついた汗のにおい→40℃の洗浄液でつけおき洗いを




Tシャツなどの汗のにおいが取れないときは、洗面器などに40℃の湯を入れて粉洗剤を表示どおりに溶き、30分〜1時間ほどつけおきすればすっきり。

●泥汚れ→乾かしてから洗顔料をもみ込んで




泥汚れは、まずは乾かしてから軽く表面の汚れを落として。次に、少量の湯で溶いた男性用スクラブ入り洗顔料をもみ込むと、スクラブが泥の粒子を絡めとってくれます。

●しみついた煙のにおい→クエン酸につけてにおい汚れを中和




バーベキューなどの煙のにおいはアルカリ性なので、普通の洗剤では落ちません。クエン酸を表示どおりにぬるま湯で溶き、30分〜1時間つけおきを。

<撮影/合田和弘 イラスト/糸井みさ 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【洗濯ブラザーズ】



茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さんの3人で結成。洗濯を楽しくするために活動するプロ集団。クリーニング店を経営し、商品開発、セミナー、講演なども行う。著書に『間違いだらけの洗濯術
』(アスコム刊)https://sentakulife.com