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「サッポロ一番」ファン、否ラーメンマニアなら覚えている方もいるかもしれません。

 2020年10月、中華とイタリアンの名シェフが、あの「サッポロ一番」をカスタムし、度肝を抜く「サッポロ一番」のアレンジメニューを考案。その料理をコース仕立てで味わえる、およそ2週間限定のポップアップレストランとして、『虎ノ門横丁』にオープンしたのが『サッポロ一番劇場』でした。

『虎ノ門横丁』に7月1日~18日の期間限定でオープンする『サッポロ一番ひとてま荘Kitchen』

 その第二弾となるポップアップレストランが、今年も『虎ノ門横丁』にて7月1日~18日(前前期1~9日、後期10日~18日)の期間限定でオープンするというのです! その名も『サッポロ一番 ひとてま荘kitchen』。今回はどんな「サッポロ一番」のアレンジメニューで、「サッポロ一番」ファン、もといラーメンマニアを驚かせるのか!?  そのプレス発表会に足を運んできました!

これぞアレンジ力! お馴染みの「サッポロ一番」が驚きの味に変身

『サッポロ一番 ひとてま荘Kitchen』を監修したマッキー牧元氏

 今回の『サッポロ一番 ひとてま荘kitchen』のテーマは、同社の公式サイト“ひとてま荘”で紹介中のアレンジレシピを再現すること。そのテーマこそ「サッポロ一番」の昔からのブランドポリシー。製造元でもあるサンヨー食品は、長年袋麺に“ひとてま”加えることで、美味しく、栄養バランスもよいアレンジレシピを提案してきたそうです。

 しかも、そのアレンジレシピの再現を『虎ノ門横丁』のプロデューサーでもあり、タベアルキストのマッキー牧元氏が監修。さらに、付け合せで“味変”を楽しんでもらおうと、マッキー流のアレンジが加わっているといいますから、期待に胸が膨らみます。

「レモンの冷やし塩ラーメン」

「レモンの冷やし塩ラーメン」700円。「サッポロ一番 塩らーめん」のポテンシャルを再確認

 今回、試食したのは、1日~9日までの前期に提供される3メニュー。まずは、「サッポロ一番 塩らーめん」を使った「レモンの冷やし塩らーめん」からいただきます。

「サッポロ一番 塩らーめん」を冷製仕立てにしたこちらは、麺の上にサラダチキンのスライスとレモンのスライスが盛られた、見た目にも涼しげなひと皿。麺をすすれば、スープに搾り入れたレモンの酸味と塩味がエクストラバージンオリーブオイルと相まって、夏向けのさっぱりとした味わいが広がります。

より美味しく。発表会でも、麺の茹で加減ひとつにマッキー牧元氏の指示がスタッフに飛んだ

 さらに忘れてはならないのが、マッキー牧元流のアレンジとして、糸唐辛子とさらしネギ、水菜をトッピング用に別皿に用意されていたこと。レモンスライスを潰してさらに酸味を加えたり、糸唐辛子をアクセントとして絡めても味わいや食感の変化があって、ひと皿のなかにも新たな美味しさを見出すことができます。

発表会では多くのメディア関係者やインフルエンサーが「サッポロ一番」のポテンシャルに舌を巻いた

「サッポロ一番 塩らーめん」の素直な魅力をそのままに、夏向けに美味しさを最大限に引き出した一杯。「サッポロ一番 塩らーめん」のポテンシャルがこれでもかと楽しめる一品です。

アレンジを通して「食を楽しむ」ことの大切を知る!

「冷麺風冷やしごま味ラーメン」700円。アジアンなニュアンスを漂わせる。別添の豚肉が効果絶大!

 続く2品目も「サッポロ一番 ごま味ラーメン」を冷製タイプにアレンジした「冷麺風冷やしごま味ラーメン」。こちらも付属の粉末スープと調味油を冷製仕立てのスープにして、キムチの汁と酢で、味に奥行きと酸味をプラス。麺の上には、パクチーとキムチ、きゅうりを盛り、別皿に特製ゴマダレをかけた茹で豚肉がそえられています。

 こちらは「レモンの冷やし塩らーめん」と異なり、アジアンなミュアンスが楽しめます。そのまま食べて美味しいのはもちろん、豚肉をトッピングすると味に深みが出て、また異なった美味しさが楽しめます。マッキー牧元氏によれば、カウンターに置かれたラー油と酢を使い、追ラー油と追酢をして、“味変”を楽しむのがおすすめだとか。

「ホクホクじゃがいものみそまぜそば」700円。“味変”のバリエーションの豊かさに驚かされた

 そして最後。もっとも意外性に富み、味の振り幅が楽しめた一品。その名も「ホクホクじゃがいもの味噌まぜそば」です。

「味噌ラーメンなら麺がリングイネのように楕円形、塩らーめんなら喉越し良い形状といったように、『サッポロ一番』は味ごとに麺の形が異なる」とマッキー牧元氏が言う通り、「味噌らーめん」はスープが絡みやすい麺の特製を生かしてまぜそばにアレンジされています。

 味付けは粉末スープとバターがベースになり、茹でた麺をよく和え、その上にジャガイモ(インカのめざめ)と卵黄、バターを盛り付け。炸醤(中華風肉味噌)とパルミジャーノ・レッジャーノ、バターが別皿で添えられます。

たかがインスタントラーメンと侮るなかれ。「サッポロ一番」の可能性を存分に楽しめる

 ただ、これらをはじめから一緒くたにしては面白くない。アレンジメニューを存分に楽しむならカスタムしながら楽しむのが、マッキー牧元流の味わい方なのです。まずは、そのまま麺を味わい、卵黄を潰しバターと麺を和えたり、追いパルミジャーノ・レッジャーノでコクを深めたり、さらに炸醤を加えて旨みを増減させたり……。

 今回の試食会で、身近な存在である「サッポロ一番」の新たな可能性を発見できました。そして一番の発見は、やはり「食を楽しむ」ことの大切さを実感したことです。同じひと皿ですが、徐々に味を重ねてアレンジしつつ、増減されていく美味しさを味わう。これぞ「食を楽しむ」ことの原点であり、ひいてはそれが「サッポロ一番」とマッキー牧元氏の共通する食に対するポリシーなのかもしれません。

「サッポロ一番」のブランドサイトでは、提供するメニューのレシピも公開している

 ちなみに、10日~18日までの後期には「冷やし台湾風みそラーメン」「かぼすの冷やししょうゆ味」「豚キムチの旨辛みそラーメン」が登場予定。『サッポロ一番 ひとてま荘Kitchen』の開催は7月18日(日)まで。ぜひ、「サッポロ一番」のアレンジメニューを楽しんでみてください。

●DATA

店名:「サッポロ一番 ひとてま荘Kitchen」

住:東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3F 虎ノ門横丁
営:11:30~15:00(14:30LO)、17:00~20:00(19:30LO)
※昼も夜も売り切れ次第終了
https://www.toranomonhills.com/toranomonyokocho/
※期間は 7月1日(木)~ 7月18日(日)、期間中定休日なし