超カッコいい! 改造費400万円の「芝Z」爆誕! 日産「フェアレディZ」の本気芝仕様とは
謎の多いスポーツカー「芝Z」とは一体どんなクルマ?
ボディ全体を人工芝で覆った日産「フェアレディZ(33型)」(以下、芝Z)がSNSなどで取り上げられています。
東京都内でも目撃情報の多い芝Zとは、どういったものになっているのでしょうか。
公共のグラウンドや一般家庭の庭にも施工の機会が多い人工芝。現在では、本物の芝生に見えるほどクオリティが高く、オブジェなどの立体物に施工されることもあり、今回の芝Zを制作したのは、庭のリフォームや人工芝の施工を請け負う牛尾立正園です。
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牛尾立正園では、これまでにもダイハツ「ムーヴ」やトヨタ「ライトエース」などに人工芝を施工しており、実際に営業や移動で使用していたといい、芝Zも普段の移動で使用されています。
芝Zの開発経緯について、オーナーである牛尾氏は以下のように話します。
「自分が日常で乗るクルマとしてフェアレディZ(Z34型)を購入したところ、多くの人からZには芝を張らないのかと聞かれました。
そこで、芝を張るために新しくZ33型を購入しました」
一見、車検適応かどうか心配に感じる人もいるかもしれませんが、芝を張っていることは車検を通すうえで問題なく、問題となりえるライト類やナンバーの視認性はしっかりと確保されるように工夫がされています。
芝Zを含む芝カーは、ナンバーが「482(しばふ)」で、逆から読むと「284(にわし)」とされているのもユニークなポイントのひとつです。
また、助手席の足元にも人工芝が張られるなど、車内でも芝を体感できるようになっています。
もともとPRの一環として始められた「芝カー」ですが、その注目度は高く、いくつもの新聞やテレビで取り上げられるほど。
なかでも、芝Zの人気が根強く、多くの人から声をかけられたり、写真を求められたりするそうです。
さらに、メディアやSNSなどへの露出が増えたことで、オーナーである牛尾氏自身の知名度も上がり、食事中に声をかけられたり、高速道路のパーキングエリアで名刺交換を求められたりと、芝Zの宣伝は効果絶大であるといえるでしょう。
見た目だけじゃない! 芝Zの細部までのこだわりとは?
フェアレディZについては、見た目が気に入って購入を決めたそうで、芝ZのベースとなったZ33型にはオーバーフェンダーやウィングを取り付けるなど、見た目のかっこ良さも重視されています。
さらに、ベース車両はシルバーのボディが、芝を張る前に黒のラッピングが施されています。
ラッピングは、芝を張った際に隙間からボディカラーが見えてしまうことを考慮しておこなわれており、牛尾氏の細部へのこだわりがうかがえます。
また、マフラーや吸気、排気類も変更されており、カスタム費は400万円に登ります。
吸気や排気のカスタムは決して無駄ではなく、実は牛尾氏自身が鈴鹿サーキットなどでスポーツ走行をするために変えているそうです。
芝Zは見た目のかっこ良さだけでなく、しっかり走れるクルマであることも魅力のひとつといえるでしょう。
しっかりと内部までこだわられているため、クルマが好きな層からの人気もかなり高いそうです。
今後のPR活動について、牛尾氏は「簡単ではないけれど、ランボルギーニなどのスーパーカーにも人工芝の施工をしてみたいです」と話しており、新たな芝カー登場の可能性もあるかもしれません。
牛尾氏は現在でも芝Zに乗って出かけているため、都内の高速道路やイベントで目にする機会があるかもしれません。
日本でも数台しか存在しない芝カーは、出会うことができたらレアな存在であるといえるでしょう。
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ボディが人工芝で覆われている芝Zは、牛尾立正園の広告塔として大きな役割を持つとともに、しっかり走れるスポーツカーとして、オーナーの牛尾氏から大切に整備されているクルマでもあります。