「眉毛にツバをつけると足のしびれが治る」←これってホント? 検証してみると...
[かんさい情報ネットten.―読売テレビ]2021年6月24日放送の「アナタの味方!お役に立ちます!」のコーナーでは、この言い伝えは自分には効果がないので本当か調べてほしいという依頼に応えていました。
「眉毛にツバ」で足のしびれが治るというのは依頼者の実家の広島・三原市では通じる言い伝えとのことで、番組ではまず各県の県人会などに問い合わせて手がかりを探ることに。
すると山口県は「おでこにツバ」でした。福岡県は「眉毛にツバ」、茨城県は「おでこにツバ」で回数が決まっているという人も。岐阜県は「おでこと眉毛」が混在、お隣の韓国ではなんと「鼻の先にツバ」+「猫の鳴き声」という人も。
科学的に検証してみると...
番組では実際にしびれさせて検証していましたが、眉毛もおでこも効果なしでした。
足のしびれのメカニズムを研究する京都大学大学院薬学研究科の金子周司教授は「ツバを眉毛につけても治ることはない!」と断言。
しかし「『気を紛らわせる』作用はあるので、効果が全くないとは言い切れない」という見解でした。
また、番組が体のメカニズムに詳しい「太子橋鍼灸整骨院」の院長・丸尾啓輔さんに聞いたところ、「(眉毛にツバは)知りませんが、ツボ押しは効果としてはあります」とのこと。
アキレス腱から上の方に沿って手をすべらせていくとちょうど止まるところ、ふくらはぎの付け根あたりに「承山(しょうざん)」というツボがあります。そこを、「ちょっと痛いかな」というぐらい押すといいそうです。
番組の中で、感覚がないほどしびれた足で試していましたが「動かせます!」という結果でした。
とにかく「眉毛にツバ」で効果があると思う人は単なる「気のせい?」ということでしょうか。
ちなみに、「日本現代作法会」会長寒川由美子さんはしびれにくい正座の仕方として、「親指だけ重ねてあとはかかとを思いっきり離し、できたくぼみにお尻を乗せると体重が全体にかかることはありません」。
足がしびれやすい人は試してみてはいかがでしょうか。
(ライター:まみ)