Photoshopで文字にかすれた質感をつける(グランジ風の文字加工)|Photoshopド定番チュートリアル(2021.6.21)
[Photoshopド定番チュートリアル]
文字にかすれた質感をつける(グランジ風の文字加工)
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は文字にかすれた(グランジ風)質感をつけた表現を紹介します。
使用する機能:「2階調化」「マジック消しゴムツール」「選択範囲」
≫この連載の記事一覧
【目次】
1.ベースのテクスチャを作る
2.文字列を入力してテクスチャをあしらう
3.文字にグランジ風の質感をつける
1.ベースのテクスチャを作る
まずは、ベースとなる荒れた質感のテクスチャを作る。
部分的に塗料が剥がれたりひび割れたりしている壁の写真を用意してPhotoshopで開き(図1)、イメージメニュー→“色調補正”→“2階調化...”を[2階調化する境界のしきい値:65]程度で適用する(図2)。
図1
図2。[2階調化]の設定。[プレビュー]にチェックを入れ、画像の状態を見ながらスライダーを調節する。ここでは、汚れやひび割れの密度などを考慮して[2階調化する境界のしきい値:65]に設定した
これでグランジ風のテクスチャができる(図3)。
図3。ベースとなる素材の完成
次に、マジック消しゴムツールを選択し、オプションバーで[許容値:32]にしたら[隣接]のチェックを外す(図4)。続いて、画像の白い部分を1回クリックして透明にする(図5)。
図4
図5。マジック消しゴムツールで画像の白い部分をクリックすると、黒い部分(グランジ風のテクスチャ)のみ残すことができる
2.文字列を入力してテクスチャをあしらう
新規ファイルを開いたら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ブラック]で適用して黒く塗りつぶす(図6)。
図6
続いて、横書き文字ツールで元となる文字列を入力したら、プロパティパネルでフォントサイズやテキストカラーなどを設定し、移動ツールでドラッグして配置しておく(図7)。
図7
次に、先ほど作成したグランジ風テクスチャのファイルを開き、テクスチャのレイヤーをコピー&ペーストして文字のファイル上に配置する。続いて、編集メニュー→“変形”→“拡大・縮小”を選び、バウンディングボックスの四隅のハンドルをドラッグしてサイズを調節しておく(図8)。
図8。文字に合わせてテクスチャのサイズや位置を調節しておく
3.文字にグランジ風の質感をつける
レイヤーパネルで文字のレイヤーをクリックして選択したら、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を実行する(図9)。
図9。この時点のレイヤーの状態
続いて、レイヤーパネルで先ほど配置したテクスチャのレイヤーのレイヤーサムネールをCommandキー+クリックして選択範囲を作ったあと、文字のレイヤーを選択してDeleteキーを押すと、文字にかすれやひび割れなどの質感をつけられる(図10)。
図10。テクスチャの形に選択範囲を作ってDeleteキーで削除すると、文字にかすれやひび割れなどの質感をつけられる
ここでは、最後に文字のレイヤーの背面に写真を配置したり、横書き文字ツールなどでほかの文字要素を配置して完成とした(図11)。
図11。文字にかすれた質感をつけたビジュアルの完成
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
Photoshopド定番チュートリアル
≫この連載の記事一覧
文字にかすれた質感をつける(グランジ風の文字加工)
Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は文字にかすれた(グランジ風)質感をつけた表現を紹介します。
使用する機能:「2階調化」「マジック消しゴムツール」「選択範囲」
≫この連載の記事一覧
【目次】
1.ベースのテクスチャを作る
2.文字列を入力してテクスチャをあしらう
3.文字にグランジ風の質感をつける
1.ベースのテクスチャを作る
まずは、ベースとなる荒れた質感のテクスチャを作る。
図1
図2。[2階調化]の設定。[プレビュー]にチェックを入れ、画像の状態を見ながらスライダーを調節する。ここでは、汚れやひび割れの密度などを考慮して[2階調化する境界のしきい値:65]に設定した
これでグランジ風のテクスチャができる(図3)。
図3。ベースとなる素材の完成
次に、マジック消しゴムツールを選択し、オプションバーで[許容値:32]にしたら[隣接]のチェックを外す(図4)。続いて、画像の白い部分を1回クリックして透明にする(図5)。
図4
図5。マジック消しゴムツールで画像の白い部分をクリックすると、黒い部分(グランジ風のテクスチャ)のみ残すことができる
2.文字列を入力してテクスチャをあしらう
新規ファイルを開いたら、編集メニュー→“塗りつぶし...”を[内容:ブラック]で適用して黒く塗りつぶす(図6)。
図6
続いて、横書き文字ツールで元となる文字列を入力したら、プロパティパネルでフォントサイズやテキストカラーなどを設定し、移動ツールでドラッグして配置しておく(図7)。
図7
次に、先ほど作成したグランジ風テクスチャのファイルを開き、テクスチャのレイヤーをコピー&ペーストして文字のファイル上に配置する。続いて、編集メニュー→“変形”→“拡大・縮小”を選び、バウンディングボックスの四隅のハンドルをドラッグしてサイズを調節しておく(図8)。
図8。文字に合わせてテクスチャのサイズや位置を調節しておく
3.文字にグランジ風の質感をつける
レイヤーパネルで文字のレイヤーをクリックして選択したら、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を実行する(図9)。
図9。この時点のレイヤーの状態
続いて、レイヤーパネルで先ほど配置したテクスチャのレイヤーのレイヤーサムネールをCommandキー+クリックして選択範囲を作ったあと、文字のレイヤーを選択してDeleteキーを押すと、文字にかすれやひび割れなどの質感をつけられる(図10)。
図10。テクスチャの形に選択範囲を作ってDeleteキーで削除すると、文字にかすれやひび割れなどの質感をつけられる
ここでは、最後に文字のレイヤーの背面に写真を配置したり、横書き文字ツールなどでほかの文字要素を配置して完成とした(図11)。
図11。文字にかすれた質感をつけたビジュアルの完成
●作例制作:マルミヤン ●編集:山口優
Photoshopド定番チュートリアル
≫この連載の記事一覧