XFN-ASIAによると、OPEC(石油輸出国機構)は、今週6月1日にベネズエラの首都カラカスで臨時総会を開催し、年後半の生産水準を検討・決定する。一部の加盟国を除き、生産維持が示唆されており、日量2800万バレルの現状が維持される見込みだ。

  OPEC内では、開催国のベネズエラやイランが、世界の石油供給が十分だとして減産を呼び掛けている。そのほか、価格の下限目標を50ドルに設定するほか、原油取引通貨をドル建て中心からユーロ建てへと移行させることも提案されている。

  一方、原油価格高騰が続いている現状についてOPECでは、米国などが精製能力を引き上げることで、石油製品の供給ひっ迫を緩和させるべきだと主張しているほか、年後半の景気減速への警戒感があり、増産には慎重な姿勢だ。 【了】