宇都宮地方検察庁が去年12月、宇都宮地方裁判所あての起訴状を誤って宇都宮簡易裁判所に提出していたことが、4月30日までに分かりました。

逮捕された男はミスが原因で釈放されましたが、地検が改めて在宅起訴し実刑判決が確定しています。

宇都宮地方地検察庁などによりますと、男は去年8月に宇都宮市内の公園の女子トイレに侵入したとして、建造物侵入の疑いで去年12月8日に逮捕されました。

宇都宮地検は4月18日に、建造物侵入の罪で起訴しましたが、この際に起訴状を誤って簡易裁判所に提出し受理されました。

その後、簡易裁判所から裁判の期日の連絡を受けて間違いに気づいたということで、簡易裁判所に勾留取り消しを請求、男は釈放されました。

簡易裁判所は手続きに違反があったとして公訴を棄却し宇都宮地検は改めて、今年1月に男を在宅起訴。宇都宮地方裁判所が3月22日に懲役1年6カ月の判決を言い渡し確定しています。

宇都宮地検は「確認漏れがあったと言わざるを得ない」と認め、宇都宮地裁は「改めて確認作業を徹底し再発防止に努める」としています。