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インターネットで性に関するキーワードを検索したとき、アダルトサイトなどが上位にくる現状を変えようとする活動「#SEOセックスプロジェクト」がこのほど、署名サイト「change.org」などで始まった。公的機関など、信頼できるサイトが上位に来るように求める。

6月23〜29日の男女共同参画週間までに3万筆を目指し、厚労省や文科省のほか、グーグル、ヤフーなど検索エンジンを運用する企業にも提出する。

性暴力の被害者が「痴漢」や「レイプ」などの言葉を検索したとき、アダルトサイトや加害者向けの情報、被害を伝えるニュース記事などが上位を占めていると、支援につながるのが遅れたり、より傷ついたりする可能性がある。

当事者が性暴力と認識できない場合もあり、「触られた」「道で襲われた」などの内容で検索されることも考えられるという。

また、子どもが初めて性に触れる場所が、アダルトサイトになっている現状があり、信頼できる情報につながってほしいともしている。

たとえば、日本でもグーグルやヤフーで「死にたい」と検索すれば、厚労省の「こころの健康相談統一ダイヤル」がトップに表示されるようになっており、同様の仕組みが考えられるという。

4月30日の会見で、プロジェクトメンバーのひとり伊東勇気さんは、性行為の知識について、ヤフー知恵袋のベストアンサーを参考にしていた友人がいたという経験談を紹介。

「フィルターすれば良い、家庭教育でやれば良いという意見もあるが、それでは情報格差を生んでしまう」

などと話した。