現代は、人の生き方は多様化され、必ずしも「女の幸せは結婚すること」というわけではなくなってきました。とはいえ、独身女性のなかでも、幸せな人とそうではない人がいます。幸せでいる40代独身女性は、なぜ、快適な日々を過ごせているのでしょうか。

独身であることに幸せを感じる理由1:やりたいことに集中できるから

結婚して、子育てをしていると、自分のために時間と労力を使えなくなることが多いもの。だからこそ、やりたいことに集中できる“独身という環境”が合っているという人もいます。

例えば、Aさんは、自分で会社を経営し、エンターテインメント系の仕事をしています。いい仕事をするためにも、日々、色々な映画や舞台を観て、楽しみながら勉強をしています。人生において、1本でも多くいい作品に出会いたいし、いい仕事をするのが、彼女の喜びなのです。

40代で独身の人のなかには、仕事などやりたいことを見つけたことで、結果、独身でいる人も少なくありません。逆に、そういう人が、無理して結婚してしまうと、やりたいことができなくなり、ストレスを溜めてしまうことも多いですし、場合によっては、自分の人生に思い悩んでしまうこともあります。また、仕事に気持ちを向けすぎて、家族に寂しい思いをさせてしまうこともあるかもしれません。

やりたいことがある人にとっては、独身だから不幸なのではなく、むしろ幸せなことも。“自分の人生の時間”を、どんなことに使うのかは、人それぞれ。一度しかない人生なのだから、好きに生きたほうがいいでしょう。

独身であることに幸せを感じる理由2:別に寂しさを感じないから

独身でいると、「寂しそう」という目で見られることも少なくないもの。でも、本当に独身だと孤独なのでしょうか?
例えば、Bさんは、犬を3匹飼っています。愛犬たちとの生活は楽しく、純粋な愛をくれるので、心が癒されるそうです。それだけでなく、気の置けない友達もいるし、ボーイフレンドもいるので、独身である寂しさを感じることがないそうです。

「家族がいなければ孤独、逆に、いれば寂しくない」なんて単純な話ではありません。もちろん気の許せる友達であっても、家族ではないからこそ、甘えられないところもあるため、より精神的に自立していることは大事です。
でも、家族がいても、その自立心がなくて過度に依存してしまうことで、関係が壊れてしまうこともあるかもしれません。

また、Bさんのように「友達やボーイフレンド、ペットがいるから寂しくないという人」もいれば、「1人でいるのが好きな人」もいます。
そういう人にとっては、1人でいるほうが自分らしくいられて、心穏やかに過ごせることも。むしろ、誰かとずっと同じ空間にいることが苦手なこともあるでしょう。相手の気持ちに敏感な人ほど、人に気を遣ってしまい、我慢することが多いこともありますしね。

また、結婚していないからこそ、恋愛を楽しめます。特に恋愛体質の人は、無理して結婚するよりも、恋愛を謳歌したほうが楽しいと感じるでしょう。そういう人は、恋愛に“非日常感”を求めているので、結婚を望まないことも多いのです。

独身であることに幸せを感じる理由3:見栄を張っていないから

「人にどう見られるか」よりも、「今、自分が幸せであること」を重視する人は、周りの目を気にしないで「自分にとって快適なもの」を選ぶもの。
例えば、Cさんには、自分に言い寄ってくるエリート男性がいました。条件だけで言えば、申し分なく、もし結婚したら、周りの人から「よくこんな素敵な人を射止めたね!」と言われるような人でした。
もしCさんが世間体を気にするタイプであれば、このまま独身でいるよりも、彼との生活を選んだことでしょう。でも、Cさんは、その彼を好きになれなかったので、きっぱり断ったそうです。

周りから「すごい」と思われたい人のなかには、自分で自分を認められていないから、人からいい評価をされて安心したい人も少なからずいます。
でも、いくら人から褒められたところで、自分が自分自身に納得できていなければ、いつまで経っても、本当の幸せからは程遠くなってしまうでしょう。「人に見せるための人生」ではなく、「自分が幸せになるための人生」を歩んだほうが、“本当の充実感”を得られるものです。

結婚を望む人のなかには、「独身でい続けることに不安を感じている」ことも少なくありません。つまり、幸せな独身者でいるためにも、「現実的な準備」と「メンタルの強さ」が必要となってきます。それについては、後半で紹介します。

幸せそうな人と、不幸そうな人の違いは?