米FRBは一つの指標に過剰反応することはない=クロズナー理事
CBS MarketWatchによると、米FRB(連邦準備制度理事会)のランドール・クロズナー理事は24日、ワシントンで開かれた経済指標に関するセミナーで記者団に対し、FRBは、適切な政策金利の誘導目標を判断する際、経済指標全体などを注視しているのであり、一つの指標で大げさに反応することはない、と述べた。クロズナー理事は、米経済指標は良好だが、これらは完全なものではないと指摘し、「米経済がどこに向かっているかはっきりとは分からない。われわれが今、どこにいるのかさえはっきりとはしていない」と述べた。
FRBは、来月28−29日に金融政策決定会合である米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を開く。米商務省が24日発表した4月の米耐久財受注が前月比4.8%減と市場予想を大幅に上回る減少を示したことを受けて、米FF(フェデラル・ファンド)金利先物では、6月の追加利上げの確率が52%と、発表前の60%から大幅に低下した。
クロズナー理事は、インフレやインフレ期待についての見解を明らかにせず、FRBは、CPI(消費者物価指数)やコアCPE(個人消費支出)価格指数などのインフレ関連の経済指標を注視していると述べるにとどめた。【了】
クロズナー理事は、インフレやインフレ期待についての見解を明らかにせず、FRBは、CPI(消費者物価指数)やコアCPE(個人消費支出)価格指数などのインフレ関連の経済指標を注視していると述べるにとどめた。【了】