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2016年以来のニューモデル

text:Joe Holding(ジョー・ホールディング)translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

新型アルファ・ロメオ・トナーレの生産開始が、2022年初頭へと変わった。今年後半に予定されていた欧州発売も伴って変更されるだろう。

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「Automotive News Europe」の報道によると、新CEOのジャン・フィリッペ・インパラートがトナーレのプラグイン・ハイブリッド仕様の性能向上を要求したことによるものだという。


アルファ・ロメオ・トナーレのコンセプト

インパラートは、親会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とPSAグループが合併し、多国籍企業であるステランティスが設立されたことに伴い、今年1月に同ブランドの責任者に就任した。

前職はプジョーの社長であり、倒産寸前だった同社を高収益企業に育て上げた功績が認められている。

トナーレは、2019年のジュネーブ・モーターショーでコンセプトが初めて公開され、同年10月には市販モデルの画像がリークした。

プラットフォームは、ジープ・コンパスと同じものを使用する予定だ。プラグイン・ハイブリッド仕様は、1.3Lのガソリンターボエンジンと電気モーターを搭載し、190psと240psの出力が用意されている。11.4kWhのバッテリーを搭載し、電気のみでの走行可能距離は約48kmとされている。

コンパス4xeは、左ハンドルの市場では以前から販売されているが、英国での発売は2021年の後半になる。この夏、生産拠点はインドからイタリアのメルフィにあるアルファ・ロメオ工場に移される。

アルファ・ロメオは、次のように述べている。

「わたし達は電動化のレベルを高めています。トナーレは、アルファ・ロメオの未来に向けた最初のマイルストーンであり、ステランティスの技術とノウハウを活用して、最新の電動化モデルを市場に投入したいと考えています。ポミリアーノの開発チームは、生産ラインの更新に向けて積極的に取り組んでいます」

同社は昨年、ハッチバックのジュリエッタをラインナップから外し、現在はセダンのジュリアとSUVのステルヴィオのみを生産している。

トナーレは、2016年にステルヴィオを発表して以来のニューモデルとなる。