勤務先の中学校の生徒など6人とみだらな行為をしたうえ、撮影した罪に問われている元中学校教諭の男の裁判が31日開かれ、宇都宮地方裁判所は懲役2年の判決を言い渡しました。

県青少年健全育成条例違反と児童買春・ポルノ禁止法違反の罪に問われたのは元中学校教諭で無職の伊藤直樹被告(29)です。

判決文などによりますと、伊藤被告は2017年11月から2020年1月までに那須烏山市の当時の自宅や宇都宮市内のホテルなどで勤務先の中学校の生徒や卒業生など6人にみだらな行為をしたうえ、撮影したとされています。

判決で小笠原義泰裁判長は「青少年の健全育成を阻害する危険性の程度が特に大きく悪質性が高い。こうした事案の中でもかなり重い」と指摘しました。

一方で伊藤被告が罪を認め反省の態度を見せていることや父親が監督を誓っていることなどを考慮し、懲役3年の求刑に対し懲役2年の判決を言い渡しました。

その後、小笠原裁判長が「社会復帰したら更生して下さい」と声をかけると、伊藤被告は「はい」と小さな声で答えました。