現地14日、レッドソックス戦に先発したツインズの前田健太

写真拡大

◆ 渡米後初の大役決定

 現地時間14日(日本時間15日)、フロリダとアリゾナの各地で行われたオープン戦にツインズの前田健太投手、パドレスのダルビッシュ有投手、マリナーズの菊池雄星投手、レンジャーズの有原航平投手が先発。海の向こうで腕を振る侍たちが開幕へ向けて順調な仕上がりをアピールした。

 前田はレッドソックスを相手に今春3度目のOP戦マウンドに上がり、4回を無安打無失点の快投を見せた。許した走者は初回二死からボガーツに与えた四球による1人だけで、以降は打者10人斬り。宝刀・チェンジアップも決まり5三振を奪った。

 降板後には現地時間4月1日の開幕戦に先発登板することが明かされ、野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹、ダルビッシュ、田中将大に続くメジャー日本人6人目の大役が決定。広島時代の2015年以来、日米通算6度目の開幕マウンドでツインズ2年目のシーズンが幕を開ける。

◆ 前田に負けじ!侍たちが揃って好投

 メジャー3年目を迎えた菊池はブルワーズ戦に先発し、3回1/3を2安打1失点と好投した。2回に無死一・二塁のピンチを迎えるも、ここからイニングをまたいで5者連続三振と圧倒。4回にこの試合初めての四球で走者を背負い、降板後にリリーフが打たれて失点1が記録されたが、球威あるストレートとスライダーのコンビネーションで6奪三振を記録するなど、順調な調整ぶりをうかがわせた。

 今春3度目の登板に臨んだ有原は、ロッキーズ戦に先発し4回2安打無失点。初登板こそ制球に苦しんだが、前回登板は復調の兆しを見せて3回1失点。この日は初回のピンチを切り抜けて以降は、一人の走者を許すこともなく無四球3奪三振と、開幕へ向けて着実に状態を上げてきた。

 ダルビッシュはレッズ戦でOP戦2度目のマウンドに上がり3回無安打無失点と貫禄の投球。3回二死から死球で走者を背負ったものの、後続は許さずゼロ行進。多彩な変化球を操り無四球、3奪三振だった。なお、前日に脚部のコンディション不良で途中交代した秋山翔吾は欠場しており、両者の対戦はなかった。