千鳥が大人気!坂上忍は危険信号…最新MCギャラランキング

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3月末で各局の長寿番組が地上波から姿を消す。『噂の!東京マガジン』(TBS系)が32年(BS-TBSへ移行)、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)は24年、『とくダネ!』(フジテレビ系)21年、『火曜サプライズ』(日本テレビ系)11年、『爆報!THEフライデー』(TBS系)10年……どれも、一時は高視聴率番組として知られた番組だ。

「コロナ禍により、あらゆる企業の広告出稿が激減していることで、テレビ局は制作費を切り詰める必要性が生じています。番組MCのギャラは“費用対効果”が求められています。各局が“視聴率が見込めて、ギャラが手ごろなMC”の争奪戦を繰り広げています」

そう語るのは、数多くの民放の情報番組&バラエティ番組を手がけるディレクターだ。本誌は、複数のテレビ局関係者から、現在テレビ局でMCを務める人気タレント30組の最新ギャラリストを入手した。

いま、最もテレビ局からの支持が高いのがSランク。その筆頭が週4本のレギュラー番組を持つ明石家さんま(65)だ。

「MC界の最高額ギャラは150万円(ゴールデン帯1時間、以下の数字同)のさんまさんです。高視聴率をキープするだけでなく、現場スタッフへの気配りも手厚い。プロデューサーでもADでも皆平等にチームの一員として扱ってくれています。高額ギャラでもオファーが絶えないのは当然だと思います」(テレビ局関係者・A氏)

さんまと同じSランク入りしたのは千鳥だ。ギャラはさんまの約半分の80万円だが……。

「他局と同様の企画をやらざるをえないときでも、旬の千鳥さんだと面白くなる。今後は“令和のダウンタウン”のような立ち位置になっていくでしょう。視聴率やSNSでの反響を見る限り安いぐらいです」(テレビ局関係者・B氏)

■Aランクの若林はMC王に大化けするかも

テレビ局が安心して番組を託すのがAランク評価のタレント。120万円と、さんまに次ぐ高額ギャラなのがタモリ(75)だ。

「実はキャスティングの際、“タモリさんの番組だから出演したい”という大物の方が相当数いらっしゃるんです」(A氏)

ダウンタウンの松本人志(57)、浜田雅功(57)はそれぞれ100万円の出演料だ。

「お2人とも、1本のギャラは制作費の減少により、数年前に比べて下がってはいるものの、20年以上ずっと3桁のギャラをキープしています」(テレビ局関係者・C氏)

レギュラー番組10本を持つ売れっ子・有吉弘行(46)も100万円。

「有吉さんの冠番組は安定して視聴率がとれます。台本に沿って忠実に番組進行する、司会者としては大変真面目な方です」(C氏)

4月からゴールデン帯のレギュラーをNHK&民放キー局の全局で制覇するサンドウィッチマンは80万円。

「好感度芸人の代名詞。ゆるい企画から硬派な番組まで任せられるので信頼度は絶大です」(B氏)

サンドと同じ80万円にはくりぃ〜むしちゅーの2人(上田晋也・59、有田哲平・50)、内村光良(56)、今田耕司(54)、後藤輝基(46)が。

「なかでも4年連続で『紅白』の総合司会を務めた内村さんは100万円台目前との声も。出演者をリラックスさせながら進行するスタイルは時流にも合っています」(A氏)

■爆笑問題は勝負の1年に

ギャラは80万円以下で、Aランク評価のMCには若林正恭(42)、博多華丸・大吉、設楽統(47)、山里亮太(43)らが。

「最もいま、テレビ局の制作サイドに好まれているのが彼らと言ってよいでしょう。実際、昨年の『タレント出演本数ランキング』の1位は博多大吉さん、2位は設楽さん、4位は若林さんでした。特に若林さんは最近、特番の司会者としてのオファーが多いです。おためし期間を経て“MC王に”大化けする可能性も」(B氏)

「山里さんは蒼井優さんとの結婚以降、女性視聴者の好感度が上がりました。深夜帯のMCから飛躍するかもしれません」(A氏)

コスパが“合格ライン”に達するのがBランク。筆頭は2年連続好きな司会者調査1位に輝いたマツコ・デラックス(48)だ。

「視聴者評価は高くてもギャラは100万円と高額で、スタッフに対しても好き嫌いがはっきりしているため、現場スタッフはピリピリしているムードがあります」(C氏)

中居正広(48)もマツコと同じ出演料のBランク。

「芸人さんが大多数のMC枠で唯一のアイドル出身。現場スタッフからも評判はいいのですが、独立後もギャラ変動がほとんどなかったのが若干のマイナス要因」(C氏)

『爆報!THEフライデー』が終わる爆笑問題もBランク90万円。

「最近は“太田さんがだいぶ丸くなってしまった”という話を聞きますね。田中さんの体調問題もありますし、この1年が、今後の2人の運命を左右する勝負の年かもしれません」(B氏)

大御所の2人、所ジョージ(66)は90万円、笑福亭鶴瓶(69)は80万円で同じくBランク。

「年末年始の特番など、予算が珍しく潤沢なときにこのお2人の名前が出ます」(C氏)

■東西の大物司会者には危険信号が…

Cランクはギャラとのコスパが微妙だと思われているタレント。リストでは、120万円のビートたけし(74)をはじめとして90万円の加藤浩次(51)、60万円の南原清隆(56)、宮根誠司(57)、50万円の恵俊彰(56)が該当する。

「たけしさんはいまのテレビ界では“雲の上”の人。年齢的にも新番組のメイン司会は難しいので“ご意見番”的なMC出演となりますが、3桁は正直、高いです」(B氏)

「加藤さん、南原さんはMCとしてあまり色がないので、“構成のしっかりした番組”に起用されることが多いです」(C氏)

危険信号がともるDランクには70万円の上沼恵美子(65)、坂上忍(53)という個性の強いMCが。

「昨夏、25年間MCを務めた『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)がトラブルの末に終了。上沼さんへ新たにオファーする声は聞きません」(A氏)

「『バイキング』など、坂上さんをメインに起用しているのはフジテレビだけ。台本を前日になってひっくり返すなど、彼のパワハラ的な報道も聞こえてくるため、他局は及び腰です」(B氏)

テレビ局も芸能界も刻一刻と変化している。今後、このリストはどんな動きを見せるのだろうか。

「女性自身」2021年3月2日号 掲載