無所属となっている元日本代表MF香川真司【写真:Getty Images】

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ニューヨーク・シティFCの獲得候補3人のうちの1人として注目

 米MLS(メジャーリーグサッカー)のニューヨーク・シティFCは、新シーズンに向けて補強に動いているが、今オフの獲得候補の1人として、昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団してから無所属となっている元日本代表MF香川真司の名前が挙がっているという。

 MLS専門メディア「MLS Multiplex」が報じた。

 香川は2010年7月にセレッソ大阪からドルトムントに移籍すると、ブンデスリーガ2連覇に貢献。その活躍が評価され、12年6月には世界屈指の名門であるマンチェスター・ユナイテッドへのステップアップを果たした。

 その後はドルトムントへ出戻り、ベジクタシュへの期限付き移籍を経て、19年夏にサラゴサに加入。しかし、開幕当初は先発出場を重ねていたものの、中盤戦以降は出場機会が減少してチームも昇格を逃した。戦力刷新の必要性が指摘されていたなか、香川はEU圏外枠であることに加え、高給に見合うパフォーマンスを発揮できなかったこともあり、両者合意のうえでの退団が決定した。

 同メディアは、これまでの香川の経歴から「MLS、特にニューヨーク・シティFCは、クリエイティブな選手にとってパーフェクトな場所。彼に今も才能があることは間違いない。ただ、自信を取り戻せる適切な場所が必要なだけだ」と綴り、さらにこう続けている。

「香川のプレースタイルと能力を考えれば、ニューヨーク・シティFCは一刻も早く接触すべき。彼はクリエイティブなセントラルミッドフィールダーで、司令塔の役割も担うことができる。今のファーストチョイスはマキシミリアーノ・モラレスだが、彼の契約は2021年終了までとなっていて、去就も不透明。香川はモラレスの代わりとなることができる選手だ。

 それに加え、香川は3トップの両ワイドでも左MFでもプレーが可能。さらにモラレスのように、決定的なパスコースを簡単に見つけ出せるし、パス精度も非常に高い。ニューヨーク・シティFCのプレースタイルにとっては、将来的にモラレスの役割を引き継ぐことができる選手というのは重要だし、また、香川は自分でゴールを決めることもできるので、チームの攻撃に選択肢を増やしてくれる」

 現在、古巣のC大阪が復帰要請に動くも香川自身はSNSで欧州でのプレー継続を望んでいることを明かしている。その去就が注目を集めるなか、31歳の日本人アタッカーはどんな決断を下すのだろうか。(Football ZONE web編集部)