田中恒成【写真:Getty Images】

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31日に井岡戦を控える田中を英紙が特集

 ボクシングの元世界3階級制覇王者・田中恒成(畑中)は、31日に東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambition)に挑戦する。英メディアは4階級制覇に挑む田中を特集。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)を超えるという記録を紹介している。

「25歳の知られざるボクシング界のスター、コウセイ・タナカに出会う。15勝無敗で4階級制覇に挑む」との見出しで特集したのは英紙「ザ・サン」だった。

 記事ではプロ16戦目で4階級制覇に挑む田中のキャリアに注目。15年5月30日、5戦目でフリアン・イェドラス(メキシコ)に判定勝ちし、WBO世界ミニマム級王者に輝いたが「これは最少試合数での世界タイトルという日本記録を保持していることを意味している。ナオヤ・イノウエがわずか6試合で成し遂げたことを超えたのだ」と紹介している。

 その後、田中は16年12月にWBO世界ライトフライ級王座を獲得。18年9月には木村翔(青木)戦で判定勝ちを収め、WBO世界フライ級王者となったが「これを実現することで、彼はわずか12試合で3階級王者となったワシル・ロマチェンコの記録に並んだのだ」と記載。精密機械と呼ばれるウクライナの名手に並んだことも伝えられている。

 記事では今後の田中のキャリアにも注目。「極東のスーパースター、イノウエが米国の巨人、トップランクと契約したように、25歳は米国での冒険を希望している。彼はメキシコのパウンド・フォー・パウンドの実力者でWBCとリング誌のスーパーフライ級キング、フアン・フランシスコ・エストラーダとの対戦を夢見ている」と記載している。井岡と拳を交える大晦日決戦は、海外メディアからの注目度も高い一戦となりそうだ。(THE ANSWER編集部)