川崎Fが史上最速で2年ぶり3度目のJ1優勝!家長昭博が古巣G大阪相手にハットで完勝《J1》

写真拡大

25日、明治安田生命J1リーグ第29節の川崎フロンターレvsガンバ大阪が等々力陸上競技場で行われ、5-0で川崎Fが勝利。2年ぶり3度目のJ1優勝を達成した。

21日に行われた大分トリニータ戦で1-0と敗れ自力での優勝を決められなかった川崎F。一方で、22日の浦和レッズ戦で先制を許すも、逆転勝利を収め、川崎Fの優勝を阻止した2位G大阪の首位攻防戦となった。

川崎Fは大分戦から出場停止の谷口彰悟に加え、齋藤学、旗手怜央、中村憲剛、長谷川竜也の5名を変更。ジェジエウ、田中碧、家長昭博、レアンドロ・ダミアン、三笘薫が先発した。

一方のG大阪は浦和戦からスタメン変更は1人。負傷交代した小野瀬康介に代えて、福田湧矢を起用した。

川崎Fは引き分け以上で優勝が決定する試合。先制すれば今シーズンは負けていないだけに、先制点がこの試合でも重要なカギとなる。

立ち上がりからテンション高く入ったのはホームの川崎F。互いにゴブの展開で迎えた12分にボックス内で三笘がシュート。しかし、これは昌子が身体を投げ出してブロックする。

さらに14分には三笘がボックス左でボールを持つとドリブルで福田をかわしてボックス内に侵入。そこからマイナスのパスを送ると、大島が左足で狙うも、これも昌子がブロックする。

主導権を握りG大阪陣内でのプレータイムが長くなる川崎F。18分にも川崎Fが決定機。相手のミスパスから三笘がボールを奪うと、ショートカウンター。最後は、ボックス内から田中がシュートを狙うも、枠に飛ばない。

攻勢を強めていた川崎Fだが、22分についに仕留める。レアンドロ・ダミアンがボックス手前でポストプレー。落としを受けた田中が左サイドに展開すると、登里が左足でアーリークロス。これを走り込んだレアンドロ・ダミアンがダイレクトで合わせてネットを揺らし、川崎Fが先制に成功する。

先制を許したG大阪は、[4-4-2]のシステムでボランチを横並びから縦関係に変更。矢島をトップ下気味に置き、山本が1ボランチに。前線のパトリックを使って攻め込もうとするがあまりうまくいかない。

川崎FもG大阪のボールホルダーに素早くプレス。前線のパトリックを孤立させる他、サイドバックにも攻撃参加させない展開とする。

終始川崎Fが攻め続ける中でスコアがスコアが動かない中、41分にはレアンドロ・ダミアンとのワンツーで三笘がボックスに侵入。GK東口と一対一となるが、しっかりと東口がセーブする。

すると攻め立てる川崎Fは44分にもビッグチャンス。ハーフウェイライン付近でボールを奪ったレアンドロ・ダミアンがドリブルで独走。そのままボックス内に侵入しニアサイドを狙ってシュートを放つが、GK東口がセーブする。

決定機を逸した川崎Fだが、これで得たCKから追加点を奪う。45分、田中がクロスを上げると、ボックス中央でレアンドロ・ダミアンがヘッド。これに家長がダイレクトで蹴り込み、川崎Fが前半のうちにリードを広げた。

両チーム共交代なしで迎えた後半。立ち上がりにG大阪が細かいパスワークで攻め立てていたが、徐々に川崎Fが盛り返す。すると49分、三笘が囲まれながらもドリブルで突破。右サイドを上がった家長に丁寧にパスを出すと、家長は右足でゴールに流し込み、リードを3点に広げる。

3点のビハインドとなり目の前での優勝を阻止したいG大阪だが、なかなか攻勢に出ることができない。前線のパトリックは苛立ちを隠せないが、ボールが前線に入らない。

攻勢を止めない川崎Fは家長、三笘が面白いようにボールを運び、シュートチャンスを作っていく。

G大阪は62分にチャンス。倉田、宇佐美が絡みディフェンスラインの裏に高尾が抜けるが、これはわずかにオフサイドとなる。

川崎Fは63分。スローインを受けたレアンドロ・ダミアンがヒールで三笘へパス。その三笘はドリブルで運び中央へ折り返すと、後方から上がった山根がそのままシュート。しかし、これは枠を外れていく。

G大阪は後半の引水タイムで3名を変更。倉田、宇佐美、山本を下げて、渡邉千真、川崎修平、奥野耕平を起用する。

すると71分、右サイドからの高尾のクロスをボックス中央でパトリックがヘッド。久々にシュートシーンを作ったG大阪。そこから攻勢を強めていきたいところだったが、川崎Fがトドメを刺す。

73分、左サイドで登里の縦パスを受けたレアンドロ・ダミアンがノールックで前線へ。これに抜け出した三笘がドリブルで持ち込むと、中を見てグラウンダーのパス。これを走り込んだ家長がダイレクトで蹴り込みハットトリック達成。リードを4点とし、優勝をグッとたぐり寄せた。

少しペースダウンをした川崎Fは家長とレアンドロ・ダミアンを下げて、旗手と小林を投入する。

するとG大阪は83分に矢島がボックス手前から鋭いミドルシュート。しかし、これはGKチョン・ソンリョンがわずかに触り得点を許さない。

川崎Fは86分に大島と三笘を下げて、中村と齋藤を投入。今シーズン限りで現役引退を発表している中村が優勝決定のピッチに立つ。

攻勢を止めない川崎Fはハーフウェイライン付近で小林が受けると、裏に走り出した旗手へロングパス。そのまま受けた旗手がボックス内でシュートを放つとGK東口がセーブも、並走していた齋藤が押し込んでダメ押しの5点目を奪う。

アディショナルタイム5分には裏に抜け出したパトリックがボックス内でシュートも車屋が戻りブロック。このCKもしっかりと防いだ川崎Fがそのまま勝利し、5-0で勝利。4試合を残す史上最速のJ1優勝を見事に決めた。

川崎フロンターレ 5-0 ガンバ大阪

【川崎F】

レアンドロ・ダミアン(前22)

家長昭博(前45、後4、後28)

齋藤学(後45)