タイソンの“ベスト5戦”を英選出 91秒KOが1位、2位は「歴史に名を刻む左フック」
英紙が「タイソンの最もインクレディブルなKOトップ5」を選出
ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日(日本時間29日)に元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(ともに米国)とのエキシビションマッチに臨む。週末のリング復帰を前に、英メディアはタイソンの“ベスト5戦”を選出。1位には無敗同士の対戦で、初回91秒のKO勝利を収めた1988年の試合が選出されている。
英紙「ザ・サン」は「マイク・タイソンにとっての最もインクレディブルなKOトップ5」などと見出しを打って記事を掲載。かつてタイソンが披露したKO劇を1位から5位の順位をつけて紹介している。
数々の名勝負の中から1位に選ばれたのは1988年6月27日、マイケル・スピンクス(米国)を挑戦者に迎えた一戦だった。無敗同士の対戦で、タイソンは初回からエンジン全開。強烈左アッパーに続き、右ボディーもくらわせて膝をつかせると、再び対峙してすぐ、今度は強烈な右フックをお見舞い。スピンクスは後ろ向きに大の字で倒れ、無情の10カウントとなった。
初回91秒で勝利し、デビューからの連勝を35に伸ばした試合。同紙は「無敗記録を継続していたスピンクスをタイソンは91秒で倒した」「米国のKOスペシャリストは、誰もが認めるヘビー級王者を倒し、ファンを驚愕させた」などとつづっている。
2位はバービック戦、3位は30秒でのKO勝利
2位に選ばれたのは、タイソンが1986年に20歳で初めて世界タイトルを獲得し、ヘビー級史上最年少王者となったトレバー・バービック戦。左フックでダウンを喫したバービックが、立ち上がろうとするもふらつき、2度転倒する衝撃のKOシーンが生まれた試合だ。同紙は「タイソンは歴史に名を刻む左フックで追い打ちをかけ、バービックはリングの上に倒れた」などと紹介している。
3位は1986年、マーヴィス・フレージャーに初回わずか30秒でKO勝利した試合が選ばれている。同紙は「ヘビー級王者だったジョー・フレージャーの息子であるマーヴィス・フレージャーをタイソンは、わずか30秒で倒した」「これは彼のキャリアの中で最速のKOだったので、汗をかくことはなかった」などと記載している。
4位には1990年のヘンリー・ティルマン戦、5位には1988年のラリー・ホームズ戦が選ばれた。久々のリング復帰で、タイソンがかつてのような豪快な姿を見せてくれるか注目だ。(THE ANSWER編集部)