ノースロンドンダービーで新たな因縁
 リーグ4位を懸けた“ノースロンドンダービー”は1−1の引き分けで終わったが、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、トッテナムの先制点は非紳士的プレーだったと語った。

 問題のプレーは後半21分。ボールの競り合いでアーセナルのエマヌエル・エブエとジウベルト・シルバが衝突し、ピッチ上に倒れ込んだ。しかし、トッテナムはプレーを続け、エドガー・ダービッツのラストパスをロビー・キーンが押し込み先制点を奪った。

 ベンゲルは、負傷したエブエとシルバを「見ていなかった」と証言するトッテナム側を激しく非難した。

「あのシーンを見ていないだと? そんなことが信じられるわけがない。嘘に決まっているだろう! 彼らはボールを外に蹴り出すべきだった。非常に失望したよ。こんな形で勝ち点2を落とすとはね…」

 一方、「嘘つき」呼ばわりされたトッテナムのマルティン・ヨル監督は、ベンゲルの言動こそ非難されるべきと語る。

「何が起きたにせよ、監督があんな態度を取るべきではない。それに、私はダービッツに『オフサイドに気をつけろ』と叫んでいて、彼らが倒れているのを見ていないしね。とにかく、勝ち点が取れて満足だ」

 残り2勝で4位が確定し、念願のCL出場権を得るトッテナム。しかし、今季のCLでアーセナルが優勝した場合、優勝チーム枠で出場権を得るため、トッテナムの権利が取り消される可能性もある。ダービーで生まれたCLを巡る新たな因縁は、まだまだ後を引きそうだ。