しずちゃんが亡きトレーナーと築いた功績 連盟が強化委員要請

写真拡大

南海キャンディーズの“しずちゃん”こと山崎静代(41)が日本ボクシング連盟から強化委員の就任を要請されたと、8月9日に報じられた。

各メディアによると21年に予定されている東京五輪に向けて、ボクシング女子の知名度アップや選手強化のサポートが目的だという。ボクシング女子は、12年のロンドン五輪から正式種目として採用された。

08年、ボクシングをテーマにしたドラマ『乙女のパンチ』(NHK総合)で主演に抜擢されたしずちゃん。ドラマ撮影が終了してからも、指導を担当したトレーナー・梅津正彦さん(享年44)のもとに通い続けたという。09年2月には、アマチュア女子ボクシングC級ライセンスを取得していた。

しずちゃんは12年2月、「全日本女子選手権兼ロンドン五輪予選日本代表派遣選手選考会」で優勝。本格的にロンドン五輪を目指すこととなったが、その情熱は並々ならぬものだったという。

「しずちゃんは11年に、台湾戦で公式デビュー。打たれ強く、『スタミナが魅力』と評価されていました。しずちゃんが選考会で優勝を決めた後、梅津さんはガンを患っていることを打ち明けたといいます。闘病の梅津さんは車いすに乗りながらも、指導を続けました。しずちゃんは、梅津さんのためにも『絶対、五輪へ行く!』と士気を上げていました」(芸能関係者)

しずちゃんは12年5月、中国・秦皇島で行われた世界選手権に出場。初戦を突破したものの、3回戦で敗退。惜しくも五輪の出場枠を逃した。その後も16年のリオ五輪を視野に入れてトレーニングを続けていたが、13年7月に梅津さんが天国へと旅立った。

その後、15年10月に現役を引退したしずちゃん。だが、ボクシング界に残した功績は大きいという。

「しずちゃんの奮闘は、日本中にボクシング女子の存在を広めました。その功労者として世界選手権後、連盟から特別表彰されました。しかし梅津さんを亡くしてからはモチベーション維持も難しく、体力にも限界を感じたそうです。

引退時は涙ながらに、『ボクシングに自信を持たせてもらった』と語っていました。連盟からの『引退後も応援をお願いしたい』というオファーには、前向きな姿勢を見せていました」(スポーツ紙記者)

しずちゃんが競技の啓蒙に携わることに、期待が広がっている。

《女子ボクシングの知名度向上にはこの上なく適任だと思うし、しずちゃんがひたむきにボクシングに取り組んでいたことは皆が知るところ。頑張ってほしい》
《いいことだと思います。日本のスポーツ界を盛り上げてほしいですね》
《しずちゃんがなってくれたら天国の梅津トレーナーも喜ぶよ》