広瀬すず、姉・アリスとの劇場初体験振り返る「映画館に行こう!」メッセージ登場
30日、女優の広瀬すずが、映画館の感染予防対策などを伝える「映画館に行こう!キャンペーン2020」のメッセージ動画リレーに登場し、初めての映画館の思い出や劇場の安全性を訴えた。
『ちはやふる』シリーズや、是枝裕和監督の『海街diary』『三度目の殺人』など、数々の話題作に出演してきた広瀬。3月20日には、主演作『一度死んでみた』が公開されたが、それからすぐに緊急事態宣言が発令された。全国の劇場が休業を余儀なくされるなか、避けられないことだとわかっていても「悔しい」という思いは拭えなかった。
だが自粛中、映画館に行けない日々を通じて「あの場所に行くってすごく特別な時間だったなぁと改めて感じた」という広瀬。「作る側としてお客さんにも同じ風に思ってもらえたらありがたいと思いますし、だからこそもっともっと優れた映画を届けたいという思いが増しました」と思いを強くしたという。
小学校1,2年生のころ、姉のアリスと訪れたのが初めての映画館体験。「大人の場所で憧れがあった」という広瀬は、想像していたよりも大きなスクリーンに「映画館って面白いな不思議なわくわくがある」と感じたという。そして、家族でアリスの初出演作を観に行ったのが2回目。上映を待つ間、「純粋にドキドキして、手汗が出てくるワクワクを覚えている」といい、自分の作品も「そういう時間がもてる作品であればいいなと思う」と語った。
全国的に再び感染者数が増加しているなか、映画館に来てほしいと「すごく言いたいけど、一人で全てを背負って、観に行ってくださいということにすごく躊躇してしまう」と複雑な思いものぞかせる広瀬。しかし、業界全体で取り組む「映画館に行こう!」キャンペーンに参加したことで、映画館の安全性を知ることにもなった。
もともと、映画館は厳しい換気基準をクリアしないと営業ができず、現在は前後左右を開けてのチケット販売や検温、消毒の徹底などの安全対策を施している。「ぜひ観に行ってくださいと言える環境を作っていただけて本当に感謝」という広瀬は、「映画館のなかが(しっかりと)換気されている状態にあるっていうのは、私もぜんぜん知らなかったこと。危ないかな、密閉されている状態なんだろうなと思っていたので(来てほしいと)言えなかったという部分もあったんです。100%とは言えないですけど、劇場の皆さんも我々も対策をしながら作品を撮っていますし、対策をしながら映画をお届けできる場所を作っていただいているので、ルールを守りながらぜひ観てもらえたら、足を運んでもらえたら嬉しいなと思います」と呼びかけている。(編集部・入倉功一)