映画『ジョーカー』より
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 2019年のイギリスで最も苦情が多かった映画は、ホアキン・フェニックスがアカデミー賞主演男優賞に輝いたDC映画『ジョーカー』だという。レイティングを司る全英映像等級審査機構(BBFC)の年次報告書の中で明かされた。

 『ジョーカー』は、社会から軽視されてきた貧しい大道芸人が“悪のカリスマ”ジョーカーへと変貌していくさまを徹底的にダークに描いたドラマ。イギリスでのレイティングは「15」(15歳未満の視聴は非推奨)に指定されていた。

 昨年BBFCに寄せられた苦情149件のうち、最多となる20件が『ジョーカー』についてで、そのうちの多くが同作における暴力描写や暗いトーンを理由に、レイティングは「18」(18歳未満の視聴は非推奨)にすべきという内容だったという。少数ながら、上映禁止にすべきという強い意見もあったとのこと。

 ちなみに、ヒース・レジャーさんがジョーカーを演じた『ダークナイト』(2008)についての苦情数はずっと多く、364件だった。同作のレイティングは「12」(12歳未満の視聴は非推奨)。2018年に最も苦情が多かったのは、ジェニファー・ローレンス主演のスパイ映画『レッド・スパロー』で64件だった。(編集部・市川遥)