昨季、現役から引退した元スペイン代表FWダビド・ビジャ【写真:高橋学】

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米ニューヨーク・シティの元インターンがSNSでビジャの行為について告白

 昨季ヴィッセル神戸でプレーし、シーズン後に現役から引退した元スペイン代表FWダビド・ビジャに疑惑が持ち上がっている。

 米ニューヨーク・シティFCでインターンとして働いていたという元インターンがSNSでビジャのセクハラ行為を告発。海外メディアは「アメリカを揺るがすスキャンダル」と報じている。

 2019年に神戸に入団したビジャは、29試合に出場して13ゴールと活躍。最後に天皇杯優勝でチームに初タイトルをもたらし、惜しまれつつ現役を引退した。19年にはアメリカの新クラブ、クイーンズボロFCの共同オーナーとなり、チームはユナイテッド・サッカーリーグ(米2部)に2021シーズンから参戦することが決まっている。

 そんなビジャに疑惑が持ち上がっている。2015年から18年まで米ニューヨーク・シティFCでプレーしていたなか、当時インターンとして働いていた女性がツイッター上で「NYC(ニューヨーク・シティ)FCで経験した嫌がらせがひど過ぎて、今ではプロスポーツの考えが怖くなってきた。陸上競技の世界に留まるのも怖い。彼らにされたことで夢が台無しになったので、私はキャリアを変えるつもり」と記しつつ、ビジャの実名を挙げて次のように綴っている。

「インターンシップを受けた時は、人生で一番のチャンスだと思った。得たのはダビド・ビジャが毎日、私を触ることだった。上司はそれを最高のコメディ材料だと思っていた」

「態度が悪いと言われ続けたのは、今でも笑える。触られたり、からかわれたり、背中に手を突っ込まれたりすること知っていれば、毎日出社なんてしなかった。態度が悪いに決まってるだろ!」

「誰かが私の名前をダビド・ビジャに教えたとしても、彼は私が誰だか分からない。だって、彼は私の名前を呼んだことなんてなかったから。彼に掴まれ、言葉で嫌がらせを受けたことはあったけど、名前を覚えてくれることはなかった」

米メディアの記者も反応 「僕の知り合いに彼が嫌がらせをしていたのを知っていた」

 元インターン女性の一連の投稿を受けて海外メディアも反応。オランダメディア「RTL Nieuws」は「元インターンがセクハラ行為のダビド・ビジャを非難」と報道。さらに「以前ニューヨーク・シティFCで働いていた女性がツイッターに綴った」「ビジャとニューヨーク・シティFCはまだ返信していない」と記している。

 またセルビアのオンライン紙「Alo.rs」は「アメリカを揺るがすスキャンダル」と伝え、「ダビド・ビジャがセクハラで告発された」と続けた。記事では「ビジャが同僚にした行為は『SB Nation』のジャーナリストによって確認されている」と指摘。米メディア「SB Nation」のジトー記者は自身のツイッターで「彼(ビジャ)が引退した時、偉大な人間であると宣言していたのを見てかなりイライラした。僕の知り合いに彼が嫌がらせをし続けて、そのハラスメントをどうやって黙らせて、冗談に変えていたのかを知っていたからね」と記している。

 現時点では噂の域を出ていないものの、元インターンのツイートを受けて反響が広がっており、今後の動向に注目が集まる。(Football ZONE web編集部)