初飛行からもうすぐ50年! 20世紀最強の戦闘機の最新型が製造され始めました。

 2020年7月13日、アメリカ空軍はF-15「イーグル」戦闘機の最新型であるF-15EXを8機、総額約12億ドル、日本円で約1284億円(1ドル107円換算)でボーイングに発注しました。


ボーイングの航空機工場で製造されるF-15EXの初号機(画像:アメリカ空軍)。

 F-15EXは、旧式化したF-15C/Dの更新用として導入されるもので、戦闘爆撃機型であるF-15E「ストライクイーグル」をベースにコントロールシステムをフライバイワイヤにし、新型の電子戦システムを搭載するなどの改良が施されています。

 アメリカ政府は続く2021年度予算でも12機を調達要求に盛り込んでおり、アメリカ空軍は今後5年間でF-15EXをトータル76機調達する計画です。

 F-15EXの最初の2機は、アメリカ政府の2021会計年度の第2四半期、すなわち2021年1月1日から3月31日までのあいだにフロリダ州のエグリン空軍基地に配備される予定です。また残る6機は2023年度に引き渡される予定とのことです。

 アメリカ空軍は当初調達分の8機を使って各種試験を実施したのち、続くF-15EXの配備先を決めるとしています。