(写真:アフロ)

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フジテレビの遠藤龍之介社長が5月29日、「テラスハウス」(同局系)に言及した。

各メディアによると遠藤社長は番組に出演していた木村花さん(享年22)が亡くなったことに対し、検証チーム立ち上げの意向を明らかに。また「演者の心の在り方という大変デリケートな問題を番組としてどう扱っていくか、時としてどう救済していくか」「私どもの認識が十分ではなかった」と述べたという。

しかし、ネットではこんな声が上がっている。

《そもそも救済する認識なんてなかった印象だけど?煽る意図だけあったと感じる》
《番組作りにも相当な問題があったんだからそこからも目を背けてはいけない》
《彼女に対してどういうケアをしてきたのかの説明が無いと単なる責任逃れの逃げ口上にしかならないと思います》

テラスハウス」に出演したことでその名が知れ渡った木村さんだが、いっぽうで誹謗中傷に苦悩していた。実は世界的に見ても、リアリティショーの出演者には自殺者が多い。

UKのメディア「METRO」では19年3月、世界中で40人近くのリアリティショー出演者が自殺をしていると報じている。ある心理学者はその理由について「SNSのフォロワーも増えるが、荒らしも増える」「国から総出で嫌悪の対象とされ得る」「若いと精神状態も合間って、致命的になる」と述べたという。

木村さんだけでなく、テラスハウスの面々にはたびたび中傷が集まった。

その一因について出演者の新野俊幸は26日、Twitterに《演者の言動を陰湿に批判することがテラスハウスの面白さのひとつであったという事は否めない》と投稿。そして山里亮太(43)のYouTubeチャンネル「山チャンネル」やスタジオメンバーのトークが《その陰湿さを増幅させていた》とし、《陰湿であればある程、面白くなるという悪魔構造》と分析している。

「番組を途中で観なくなった」というある女性は、番組の“陰の側面”についても指摘する。

「公式Instagramには、このシーズンだけでなく出演者に対する誹謗中傷が絶えなかったんです。その中には人種差別もあったのですが、削除はされなくて。それにスタジオメンバーも出演者も、キャラに辛辣な言葉をぶつけたりしていて……。番組側も無軌道に、盛り上がるままにやっいてたように見えました。そういうのが嫌になって、私は観るのをやめました。花さんにひどい中傷が起こったのは、これまでの積み重ねが原因だと思います」

遠藤社長は関係者の処分について、「検証の結果次第」としている。果たして、その答えはーー。