「最も高価なアジア人選手」トップ10にランクインした選手【写真:Getty Images】

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ソン・フンミンが大差で1位を獲得 日本人では中島翔哉が2位につける

 現在は多くの日本人選手が欧州で活躍し、リバプールの日本代表MF南野拓実やマジョルカの同MF久保建英のように、現地でも注目度の高い選手が増えてきた。

 そんななか、衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版は、ドイツ移籍情報専門サイト「transfermarkt」のデータを基に「最も高価なアジア人選手」を特集。トップ10をランキング形式で紹介し、日本人は最多の5人がランクインしている。

 まず、800万ユーロ(約9億4000万円)で同額の9位に入ったのが、日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)と中国代表FWウー・レイ(エスパニョール)だ。いずれも所属クラブでコンスタントに出場機会を得ているアタッカーで、鎌田については「ドイツで成功している多くの日本人の1人」として紹介。UEFAヨーロッパリーグ(EL)で得点ランク首位に立つことも触れられている。

 続く7位にも1000万ユーロ(約12億円)で2人が並んだ。1人目は南野、そして2人目は韓国代表FWファン・ヒチャン(ザルツブルク)となっており、ザルツブルク時代のパートナーが顔を揃えた格好になる。リバプールに加入して日が浅い南野には「アンフィールド(リバプールの本拠地)を驚かせる準備ができている」と期待が懸けられた。

 さらに4位には1350万ユーロ(約16億円)で久保、日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)、そして韓国代表MFイ・ガンイン(バレンシア)の3人が並ぶ。来年に延期された東京五輪での活躍が期待される若手の有望株という共通点もある。久保と冨安には「すでにリーグ戦での主役」、イ・ガンインには「未来に注目すべき」という評価が与えられた。

 3位は1450万ユーロ(約17億円)のイラン代表FWサルダル・アズムン(ゼニト・サンクトペテルブルク)。「彼の国ではスター。49試合32得点という国際舞台での活躍により、アンタッチャブルになっている」と指摘している。そして2位には日本人最高額となる1600万ユーロ(約19億円)で、日本代表MF中島翔哉がランクインした。「アズムンほど話題には上らないが、より高価だ」とされており、日本人史上最高額の移籍金でポルトに移籍したことも伝えられている。

 そして1位はやはり、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンとなった。2位以下に大差をつける6400万ユーロ(約75億円)で、アジア人の枠に収めずとも、世界屈指の市場価格を誇るビッグネームだ。記事では「不動の1位に紹介は必要ないだろう。クオリティーがあり、当然ながらゴールも多く決めてきた」と触れられている。

 トップ10には日本人選手が5人入った一方で、ソン・フンミンの圧倒的な存在感も際立つ今回のランキング。近い将来、世界的なスターたちと市場価値で肩を並べる日本人選手も現れることを期待したい。

「スカイ・スポーツ」イタリア版が集計した「最も高価なアジア人選手」ランキング

1位 ソン・フンミン(韓国/トッテナム/約75億円)6400万ユーロ
2位 中島翔哉(日本/ポルト/約19億円)1600万ユーロ
3位 サルダル・アズムン(イラン/ゼニト・サンクトペテルブルク/約17億円)1450万ユーロ
4位 久保建英(日本/マジョルカ/約16億円)
4位 冨安健洋(日本/ボローニャ/約16億円)1350万ユーロ
4位 イ・ガンイン(韓国/バレンシア/約16億円)
7位 南野拓実(日本/リバプール/約12億円)
7位 ファン・ヒチャン(韓国/ザルツブルク/約12億円)
9位 鎌田大地(日本/フランクフルト/約9億4000万円)
9位 ウー・レイ(中国/エスパニョール/約9億4000万円)(Football ZONE web編集部)