発生状況

写真拡大 (全2枚)

 2020年5月19日17時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1000万未満・個人事業者含む)は全国に160件<法的整理97件(破産76件、民事再生法21件)、事業停止63件>確認されている。

※事業停止した事業者はほぼすべて自己破産申請の準備に入っている

 負債総額は、1316億6900万円(判明した155件の合計)で、10億円未満が133件(構成比85.8%)を占めた一方、50億円以上の大型倒産は7件(同4.5%)。

 発生月別では、「4月」が104件で最多。2月(2件)、「3月」(25件)と増加傾向続く。「5月」は19日16時現在で29件。

※事業を停止していた会社が法的整理に移行した場合、法的整理日でカウント

 都道府県別では、「東京都」(34件)が最多で、以下、「北海道」(16件)、「大阪府」(13件)、「兵庫県」(11件)、「静岡県」(8件)。これまで39都道府県で発生。

 業種別では、「ホテル・旅館)」(35件)を筆頭に、居酒屋、バイキングレストラン、ビアレストランなどの「飲食店」(19件)、「アパレル・雑貨小売店」(14件)、「食品製造」(10件)、「食品卸」(7件)の順。

 5月19日は埼玉と大分で初の新型コロナウイルス関連倒産が確認された。丸建自動車(株)(埼玉県上尾市)は、「けんちゃんバス」の愛称で知られる路線バス会社で、5月15日に民事再生法の適用を申請した。負債は約5億円。

 (有)リバーサイドホテル山水(大分県日田市)は、温泉旅館「山水館」の経営を手がけていたが、5月15日に自己破産を申請した。負債は約9億3000万円。