新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国の小中学校、高校などが臨時休校となったが、そのまま再開することなく、春休みとなった学校も多い。また新学期のスタートが延期されているところもあるようだ。

学校に行けなくなった子供たちは、それぞれの家庭でどう過ごしているのだろうか。ストレスがたまっていないだろうか。なんとか元気でやっているだろうかなどと、心配になる今日この頃だ。

そんな2020年4月2日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

PCにチャレンジしている子どももいるようだ。スマホやゲーム機を使いこなしている子にとっては、PCなんかどうってことない、さほど難しくないのでは、と思ったが、どうやらそうでもないらしい。

「子供に『エンターキー』が通じず、『九州ボタン』と言ったところ1発でクリアした」という報告が、妹さんからあったという。PCならではの専門用語がけっこうネックになっているのだ。

ならば別に「エンターキー」じゃなくてもいいじゃないか。子どもにも分かる「九州ボタン」でいいじゃないか。そういえば、左上の突き出た部分は、佐賀県と長崎県に見えなくもない。

「我が一族では今日からエンターではなく、『九州!』で確定させることを閣議決定」

とコメントされているが、国会で審議する必要もないし、家庭内閣議決定しちゃえばいいのだ。このツイートには、2万件を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散中だ(2日昼時点)。

Jタウンネット編集部は、投稿者のせれろんやまだ(@Celeron_ymd)さんに詳しい話を聞いた。

スペースキーはキットカット?


せれろんやまだ(@Celeron_ymd)さんのツイートより

妹さんからの報告ということだが、自宅待機中のお子さん相手にPCの操作を教えていたのろうか?

「はい、そのとおりです。 新型コロナのあおりで、自宅でPCを使ってローマ字の入力のお勉強をやっていたそうで、変換の確定にエンターキーを押すのを伝えても分かってくれなくて、結果『九州のかたちをしたボタン!』となったようです」

「九州ボタン」ですぐ理解できたのは、やはり九州在住の子どもだったからだろうか。

「普段から天気予報など、簡易的な日本地図を見ているお子さんなら気づいてくれそうです(笑) 。最近はめっぽうタブレット学習が多そうですね」

ちなみに投稿者は福岡出身で、妹さん一家は福岡在住だという。


(画像は、Jタウンネット編集部撮影)

「九州ボタン」以外にも何かおもしろい愛称はあるのだろうか?

「うちの妹は、スペースキーを、お菓子の『キットカット』と申しておりました(笑)」

投稿者のせれろんやまださんは、フリーランスで、PC系の雑誌やWEBで、エッセイや、科学のコラム・イラストなどを描いている。またWEBやDTPのデザインを在宅でやっているという。いわばテレワークのプロである。

テレワーク初心者へのワンポイントアドバイスを聞いてみた。

「『集中できないときに集中力を要する仕事をやらない』ですかね(笑)。集中できないときにやっても成果はでないので、集中できるときにまとめてやります。集中できないときは、ネタ探しとか素材探しとかをしています。納期が間に合わなくなってくると、自然と集中力は増します(自分は)。あと、思いのほか寂しいので、LINEや電話などで1日どこかで誰かと話しておいた方がいいですね!」

テレワーク初心者にとっては、大変参考になるアドバイスではないか。集中できないときはネタ探しとかやって、集中力が増してきたら、どんどん「九州ボタン」を押しまくろう。