「買うは高く売るは安い」という常識を覆す「値落ちしにくい」輸入車とは
輸入車特有のキュートさやオシャレさを加えた実用車も!
輸入車というと“買う時は高いけど売るときは安い“というイメージをお持ちではないだろうか。確かに高級輸入車の上級モデルなどは、一年乗っただけで半額近くまで買い取り価格が下がってしまうというものも少なくない。
しかし、これは輸入車=ブランド品という側面があることも影響しており、例を挙げるならハイブランドの洋服も旧モデルになった瞬間に価値が下がるのと同じような状態ということも言える。
一方、古くなってもその価値を維持し続けるブランド品があるように、輸入車もまた中古車になっても値崩れしにくいモデルというものが存在している。今回はそんな値崩れしにくい輸入車をご紹介しよう。
1)キュートな実用車たち
国産車では値崩れしにくいイメージのない実用車たちだが、輸入車特有のキュートさ、オシャレさが加わると一気に値崩れしにくくなる。例を挙げるなら、フィアット500、BMWミニ、フォルクスワーゲン・ビートルといったところだろうか。
どれも実用的なハッチバックであるだけでなく、その車両が家の前に停まっているだけで何となく生活が華やかになりそうなイメージのあるクルマたちであり、同年式の国産車に比べても値崩れしにくくなっているというわけだ。
純然たるスポーツモデルに商用車ベースも値崩れしにくい!
2)本格的スポーツモデル
実用的でスペース効率の優れたクルマに人気が集中している国産車のなかで、冬の時代を迎えているのがスポーツカーだろう。いちグレードとしてのスポーツモデルは若干残っているが、純然たるスポーツカーはもはや風前の灯火である。
そのため輸入車のピュアスポーツモデル、例えばロータス・エリーゼやポルシェ911などは、同年式の車両と比べても圧倒的に値落ち率が低いと言える。もちろん購入時の価格は高くなるが、数年間所有して売却するとなると、トータルの出費は一般的な車両と同じかそれより少なくなる可能性もあるほどだ。
3)商用車ベースのピープルムーバー
商用車ベースのピープルムーバーとはなんぞや、というと、いわゆるルノー・カングーのようなものだ。前日もシトロエン・ベルランゴのデビューエディションが一瞬で完売するなど、圧倒的な人気を誇っているジャンルである。
日本車にも日産NV200にワゴンが設定されており、ジャンル的には同じであるものの、人気の違いは言わずもがなだ。限られたスペースを有効活用する点では日本車のほうが優れていると思うのだが、ここまで人気の差があるのは、輸入車という冠が大きくプラスに作用しているのだろう。