イタリアで開催されるスポーツイベントはあと1か月あまりは無観客で行なうことに……。 (C) Getty Images

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 新型コロナウイルスへの対策として、イタリア政府はすべてのスポーツの試合を4月3日まで無観客で行なう措置を発表した。米スポーツチャンネル『ESPN』が伝えている。

 すでに感染者が3000人を超えているイタリアでは、死者も100人を超え、学校などは3月15日まで閉鎖されている。本格的にウイルスへの対策が必要な状況と判断したイタリア政府は現地時間3月4日の夕方に緊急会合を開き、ジュゼッペ・コンテ首相の下、今回の方針を決定した。

 セリエAを主催するレーガ・セリエAからの公式発表はまだだが、この措置にのっとれば、今週末に予定されている試合から無観客での開催となる。

 さらに、チャンピオンズ・リーグのユベントス対リヨン(3月17日)、ヨーロッパリーグのインテル対ヘタフェ(12日)とローマ対セビージャ(19日)も、無観客で実施される可能性が高いという。

 イタリア以外の国の対応は、どうなっているのだろうか。

 水曜日までに257人の感染者、4人の死亡が確認されているフランスでは、リーグ・アンの今後の試合で、プレイヤーとスタッフ、審判の握手は禁止という方針を提示している。

 また英国政府は、プレミアリーグの各クラブに向けて「注意レター」を送付したようだ。英公共放送『BBC』の報道によれば、ウイルスの蔓延を予防するためにクラブで万全の策をとるようにと通達があったという。

 クラブによっては、選手のファンサービスやセルフィ―の禁止、スタッフとの握手を禁止するなどの対策を打っている。英国政府の見解としては、「スポーツイベント自体はウイルス拡散の主要な寄与因子として弱い」という。

「一般集団で最も感染が広がりやすいのは家庭、学校、職場であり、屋外のスポーツイベントは、ショッピングセンター、パブ、レストランよりも問題になりにくいことを示唆している。ただし、潜在的に大きなリスクになる可能性は否定できない」
 
 現時点ではプレミアリーグやそのほかスポーツイベントの日程変更はないようだ。ただし、今後の状況次第では、日程の見直しをする場合もあり得るとしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部