バイエルン・ミュンヘンの首脳陣がハンジ・フリック監督に対して、満足以上の感情を抱いていることは、これまでにも見られてきたことではあったが、火曜に行われたCLチェルシー戦での勝利後にも、カール=ハインツ・ルメニゲ代表は意味深な発言を行っている。

 チャンピオンズリーグ2012決勝の相手チェルシーに対するリベンジマッチの意味合いもあった、今回のCL16強初戦でのアウェイ戦にて、バイエルンは3−0と幸先よく勝利をおさめることに成功。「非常に傷が癒えるものだね」と、ルメニゲ氏はコメント。

 そして夕食会での挨拶の場にて、月曜日のフリック監督55才の誕生日に際して、ペンをプレゼントしたことを明かしており、さらに「ペンというのは、紙にサインをするためにも使うものだよね」と伝えたとのこと。ルメニゲ氏は先日にkickerに対して、フリック監督へ賛辞を贈っており、この言葉からも今夏の契約延長実現へと近づいているようだ。

 そのフリック監督は試合後、「選手たちはとても良いプレーを見せてくれた。非常に集中していたね。試合開始からしかkりと、プレッシャーをかけていっていた。レヴァンドフスキは素晴らしいアシストをしてくれたし、オール・フォア・ワンの精神をチームに示してくれたよ」と喜びをみせた。「とても満足できる結果だ。」


 特にレヴァンドフスキにとっては、2018年2月以来となる、チャンピオンズリーグ本戦での得点という事にもなった。「決して彼は、その事で疑心暗鬼になっていたわけではないさ」と指揮官。

 さらにトーマス・ミュラーに対して称賛している。「トーマスはまさにうちが求めていた、まさにそのままのプレーをみせてくれた。スペースを巧みに利用し、相手選手を苦しめ、そして良いタイミングでDFの背後にパスを通してくれたね」

 一方のミュラーは、そのレヴァンドフスキのアシストで2得点を決めた、セルゲ・ニャブリについて「5年前に決めてなくて良かったね。それだと、うちには加入していなかっただろうから」と、アーセナル時代を睨んでニヤリ。


 さらにレヴァンドフスキのゴールをアシストしたアルフォンソ・デイヴィースについて、そのフィジカルとスプリントに「バイエルンにいなかった選手」と賛辞を贈り、「でも印象的なのは、この1年で戦術的に非常に学んでいるということ。左SBへの転向は指示されてのものだろうけど、ワールドクラスのパフォーマンスをみせている」と評価。

 そして、GLトッテナム戦での快勝(7−2)も引き合いに出し「ここでプレーしたのは初めてだけど、でもイングランドでバイエルンは本当にとても良い経験をしているね」と、語っている。「もちろんツキに恵まれたところもあるけど、とても良い感覚をもてているのも確かさ」