2月で35歳となるC・ロナウド。ペースは落ちたとはいえ、イタリアでもゴールを決め続けている。(C) Getty Images

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 ユベントスのクリスチアーノ・ロナウドが、イタリア『DAZN』のインタビューに応じた。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、数々の重要なゴールを決めてきたポルトガルのスーパースターが、もっとも美しかったゴールに挙げたのは、レアル・マドリー時代にチャンピオンズ・リーグ(CL)でユベントス相手に決めたオーバーヘッドだった。

 また、イタリアでゴールを決める難易度を1から10で問われると、C・ロナウドは「7」と回答。リーグ最強DFは「練習している選手たちだ。レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニ、マタイス・デリフトだね」と答えている。

 イタリアの文化が好きだというC・ロナウドだが、セリエAとCLの違いを問われると「まったく異なる。チャンピオンズ・リーグは代表を除いて世界最高の大会だ。自分にとっては特別なんだよ」と述べた。

「イタリア最強の選手」との質問には、「知ってのとおり、僕は年間最優秀選手賞をいただいた。今のところは、僕(がセリエ最強選手)だ」と答えている。

「良い選手がたくさんいる。選手たちの投票で自分が最優秀選手に選ばれたのは素晴らしい。うれしいよ。光栄だ。来年も受賞できることを願っている」

 また、ユベントスでプレーする意味については、「ユーベのすべてが好きだ。文化が良いし、イタリア最高のクラブだよ」と話した。

「素晴らしい歴史がある。ここで幸せだし、もちろん、ユーベで多くのトロフィーを勝ち取りたい」

 18歳でマンチェスター・ユナイテッドに移籍した時のことを振り返ってから、今でもモチベーションは変わらないかと聞かれると、C・ロナウドは「今は当時と違う。最初はもっと気楽だ。同じモチベーションがあるし、サッカーをして幸せだけど、見方は異なる。勝たなければいけない」と答えている。

「トロフィー獲得が優先になるんだ。つねにレベルを高く保ち、良いパフォーマンスをしなければいけない。18歳の時はそういうことを考えずに楽しむだけだ。責任を負う必要がない。20歳を過ぎると責任を担うようになる。それは良いことだ。今も調子は良いし、幸せで、モチベーションを感じている。すごくハッピーで、まだ何年かサッカーを続けたいという意欲がある」

 さらに、就職面接を模した質疑応答で自分の長所と短所を問われると、C・ロナウドは「とてもインテリジェントで、欠点はなし。つねにプロフェッショナル」と回答。同僚からの評価は「インテリジェントで本当にスマートな男」だと答えた。さらに、会社が採用すべき理由には「ふさわしく、カリスマ性があり、この仕事に適切な人材だから」と述べている。
 2月で35歳になるC・ロナウドは、将来的な指導者転身を「考えていない。正直、監督になるつもりはない」としたうえで「いつだって考えは変わり得るものだ」と話した。

「将来的に家で退屈していたら、どうなるか分からないね。今のところは自分が監督になるとは思っていない。もちろん、なるなら自分はよりモチベーターだと感じているけどね。自分が好きなことすべてに気迫をもって取り組む。僕はサッカーが好きなんだ。楽しみ、ドリブルし、シュートして、ゴールを決めたい。僕の練習はそういうところにこだわる。だから、モチベーターだろうね」

 トレーニングへのこだわりで知られるC・ロナウドは、激しい練習方法について「好きなことだからいつも楽しんでいる。調子とレベルを保つのがもっとも大切だ。それに何より、楽しむことだね」と続けている。

「好きなことができず、楽しくなければ、つらいものだよ。僕は好きなことをしている。世界中のみんながそうであってほしい。適切なチャンスがない人が多いことは分かっている。自分は好きなことをし、それでお金をもらっている。浮き沈みはあるけど、自分は幸せな人間だと思っているよ」
 
「批判はされる。それも一部だ。ポジティブでいなければいけない。サッカーとはそういうものだ。批判もされれば、拍手もされる。僕からすれば普通のことで、問題じゃない。自分が何者で、自分に何をするか、そして最後は『ブラーボ』と言われると分かっている。毎年ずっとそうだった」

 世界の頂点に立ち、長く一線級で戦い続けてきたプロフェッショナルな言葉には重みがある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部