青を基調とした外観でお馴染みのローソン。一度も見かけたことがないという人はほとんどいないのではないだろうか。

場所によって違いはあるが、基本的な形はほぼ同じ。しかしツイッターでは、ある店舗の独特すぎる外観が話題になっている。

それがこちらだ。


ローソン自衛隊北富士演習場店(画像はローソン提供)

まさかのトタン屋根...。窓はあるが中の様子は薄暗く、開店しているのかどうか分からない。なんだか物寂しさも感じられ、とても令和のコンビニとは思えない姿だ。

こちらのローソンがあるのは自衛隊北富士演習場(山梨県山中湖村)。2019年10月7日に放送された「ゆうがたサテライト」(テレビ東京系)で、即位礼正殿の儀に向けて本格始動した「礼砲部隊」が取り上げられた。

北富士演習場での練習中、このローソンがたまたま映り込んでいたのだ。

ツイッターではこのローソンに対し、

「なんだこの便利じゃなさそうなコンビニ」
「景観配慮型コンビニかな(混乱」
「じいさんばあさんが手作りおにぎりと漬物売ってそう」
「これ、ローソンじゃなくて農村(ノーソン)では?」

といった声が寄せられている。

なぜこうなってしまったのか...。Jタウンネットは11月1日、ローソン広報担当者に詳しい話を聞いた。

営業時間は17〜21時

ローソン自衛隊北富士演習場店は、見た目は寂しいが、バックに富士山が大きく見える最高のロケーション。しかし自衛隊の基地内にあるため、残念ながら一般人の利用はできないそうだ。


富士山が見える(画像はローソン提供)

なぜこのような外観なのか。その理由をローソン広報担当者に聞いたところ、

「演習場の建物を利用した売店のためです」

といういたってシンプルな回答が返ってきた。

通常のローソンより規模は小さいが、自衛隊員が訓練に必要な手袋・シャツ類を販売するなど、ニーズにあわせた運営をしている様子。営業時間が17〜21時と短くなっているのも特徴で、

「自衛隊員が訓練終了後に利用するため短い営業時間となっています」

と担当者は話している。

テレビの映り込みという思わぬきっかけで注目を浴びた、ローソン自衛隊北富士演習場店。広報担当者は話題になったことについて、

「想定外ですが、このような形であれ、注目を浴びるのは嬉しく思います。古い建物にローソンの看板と言うアンバランスが不思議に思われるのでしょうか」

と話している。