天皇陛下が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」。2019年10月22日に執り行われたこの祝賀行事には、各界の代表や各国要人が参列。警視庁は特別派遣部隊約5500人を含む、最大約2万6000人で警備にあたると発表していた。

そのため即位礼前後の東京には、全国の警察が応援に駆け付けていた。いまネット上で話題になっているのは、この機会を活かして各都道府県の「パトカー」を撮影したとあるマニアのツイートだ。


圧巻(画像はすわりゅー@suwaryu_nyさん提供)

いつどこで見ても似たような形のパトカーだが、こうしてじっくり見ると形やデザイン、文字のフォントまで、地域によってそれぞれ違っているのが見て取れる。

自分の地域のパトカーはどうか、好みのパトカーはあるか、つい探してしまう。マニアたちがパトカーを撮影したくなる気持ちも少し分かる気がする。

これらの写真を投稿したのは千葉県に住む大学生のすわりゅー(@suwaryu_ny)さん(21)。元々パトカーなどの緊急車両が好きで、日ごろから撮影を行っているという。

各地のパトカー写真を投稿したのは「即位礼正殿の儀」前の10月17日。写真を見たユーザーからは、

「こう並べて見るとみんなバラバラなんだなってのがよくわかりますね」
「○○警察と、○○県警って表示があるんですね」
「熊本ぷっくりしててかわいい」

といった声が寄せられ、地域ごとの違いに注目が集まっている。

6日間にわたって撮影

すわりゅーさんが撮影したのは、北は北海道から南は沖縄まで、茨城、岡山、鳥取、大分を除いた43地域。すわりゅーさんによれば、パトカーは地域だけではなく部隊によってもデザインが異なったり、オリジナルマークが付いていたりすることもがあるのだとか。


首都圏チーム(埼玉、千葉、東京、神奈川)


近畿チーム(京都、大阪、兵庫、和歌山)


四国チーム(徳島、香川、愛媛、高知)

こうした写真にはもともとパトカーに詳しくない人も興味を示し、大きな反響を呼んでいる。すわりゅーさんはパトカー撮影の魅力を、

「(パトカーには)交通の取締をする車や、街中のパトロールをする車、SPの乗る覆面パトカーなど様々な種類があります。それを見るのも楽しいですし、神奈川と東京など近隣県同士でもデザインが違うのも楽しいです」

と話している。


東北チーム(青森、岩手、宮城、山形)


九州チーム(福岡、佐賀、長崎、宮崎)

すわりゅーさんは各地に行かなければ見られないはずの車両が集まっているということで、6日間にわたって皇居周辺に通い詰めた。43地域のパトカーを撮影したことについて感想を聞くと、

「達成感を感じると同時に、国を挙げた大イベントが迫っているという期待や緊張感を感じました。また、そのような特別な行事に立ち会えることを嬉しく思いました」

と話している。