蔡総統が中国を非難「観光客を政治の道具扱い」 台湾への個人旅行停止
(台北 1日 中央社)中国が先月31日、台湾への個人旅行許可証の発行を8月1日から停止すると発表したのを受け、蔡英文総統は1日、北京当局に対し、「観光客を政治の道具として扱うのは台湾人の反感を買うだけ。観光は政治化されるべきではない」と訴えた。
台湾は来年1月に総統・立法委員(国会議員)選挙を控えている。中国はこれまでも、台湾が重要な選挙を前にした時期に台湾旅行を制限する措置を取ってきた。
蔡総統は、中国が今の時期にこの決定を下すのは「戦略上の大きな誤り」だと批判。個人旅行は中国の若者にとって台湾を知る最良の方法だとし、若者の権利が奪われたことに「とても残念に感じる」と語った。さらに、今回の禁止で威嚇する対象は台湾だが、ダメージを受けるのは個人旅行を切望する中国の若者だと指摘した。
中国は2011年6月、北京や上海などを対象に台湾への個人旅行を解禁。現在は47都市で解禁されているが、今回の措置を受けて全ての都市で許可証の発行が停止された。
(葉素萍、温貴香/編集:名切千絵)
台湾は来年1月に総統・立法委員(国会議員)選挙を控えている。中国はこれまでも、台湾が重要な選挙を前にした時期に台湾旅行を制限する措置を取ってきた。
中国は2011年6月、北京や上海などを対象に台湾への個人旅行を解禁。現在は47都市で解禁されているが、今回の措置を受けて全ての都市で許可証の発行が停止された。
(葉素萍、温貴香/編集:名切千絵)