磐田GKカミンスキー【写真:Getty Images】

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湘南戦の終了間際、磐田のポーランド人GKカミンスキーがゴール演出で母国メディア反応

 ジュビロ磐田は6日のJ1第6節で湘南ベルマーレに2-0と勝利し、今季初白星を挙げた。

 終了間際にはポーランド人GKカミンスキーのスローイングがアシストとなり、8秒高速カウンターからダメ押し弾を奪ったなか、母国メディア「sportowefakty」は「ポーランド人GKが何をしたか見よ」と映像付きで称賛している。

 圧巻のプレーが生まれたのは、湘南戦の後半アディショナルタイムだった。試合は後半27分、FW大久保嘉人が右サイドを駆け上がったMF松本昌也へパス。そのままドリブルでペナルティーエリア内に侵入した松本が右足シュートを放ち、相手DF小野田将人の足に当たったボールがGK秋元陽太の股下を抜けてネットを揺らした。

 磐田が1-0とリードして迎えた終盤、劣勢の湘南がFKのチャンスを獲得。最後のチャンスとばかりにGK秋元もゴール前に上がって同点ゴールを狙ったなか、中央に送り込まれたボールを磐田のGKカミンスキーがキャッチ。次の瞬間、ポーランド人GKは前方にぽっかりと空いたスペースに向けてロングスローでボールを供給した。

 そのパスに反応したのが、後半20分から途中出場のルクセンブルク代表FWロドリゲス、同45分から起用されたMF荒木大吾だ。2人は同時に駆け上がると、荒木が相手をブロックし、その横を並走していたロドリゲスが無人のゴールに流し込んで移籍後初ゴールをマーク。カミンスキーのスローイングから“8秒高速カウンター”が完結した。

 母国メディア「sportowefakty」は「カミンスキーがアシスト。ポーランド人GKが何をしたか見よ」との見出しで報道。「磐田のファンは、湘南の終了間際のプレーに恐怖していた。磐田は1-0とリードしており、追いつかれれば獲得勝ち点が減る可能性もあった」と終了間際の緊迫したシーンに触れている。「しかし、カミンスキーが魅せた。ボールをキャッチすると、空いたスペースにボールを投げ込んだ」と称えている。

 機転の利いたプレーで追加点をアシストしたカミンスキー。母国メディアもGKのアシストという珍しいプレーに酔いしれたようだ。(Football ZONE web編集部)